2019年3月26日火曜日
【旧記事】 念力家族の思い出
<Yahoo!ブログが終了するということで、過去記事を移しています。
オリジナル日付は2011/5/15 自己魚拓です>
こんばんは
さて、今回は自主出版のおはなし。
最近ツイッターでお世話になっているのはツイッター短歌をたしなむ皆さん方なのですが、TAKはなんとあの「笹公人 念力家族」の宝珍バージョンを持っています。
いまでは、どこの本屋さんでも、アマゾンでも買えるインフォバーン刊行の「念力家族」ですが、実はこの歌集、最初はネットだけで売っている「口コミ自費出版」みたいなのだったの覚えておられるでしょうか??
宝珍という有限会社から出版されていて、ネットで初版1000部を売り上げたという脅威の自費出版が「念力家族」のすごさで、その後ISBNコードもついた一般本としても売られるようになりました。
この「念力家族」の出版にはいろんな伝説があって、笹さん個人の力での自費出版というよりも、編集者さんが惚れにほれ込んでこの本を作るために出版社を作った、とか、ネットで版元に直接申し込まないと入手できなかったとか、とにかく
zineっぽい
感じがする一冊だったのです。
その後、トンデモ本大賞にノミネートされたり、各所で書評されたりと、とにかく伝説の短歌集になりました(^^
現代短歌の歴史のなかで、「サラダ記念日」よりもある意味伝説的な歌集だと言えますね。
まあ、その「念力家族」の宝珍バージョンを持っている時点で、僕もかなりマニアックな人間だなあと自分でも思います。当時、宝珍の社長さんからじきじきに手紙が入っていて、とても丁寧に購入した人々への謝辞が書いてあったのを思い出します。
zine的なものが目指すお手本のような本なので、ぜひ短歌好きな方はいちど!
(いや、短歌好きにすすめたらある意味いけない本なんですが(笑))
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