2021年12月2日木曜日

靴を修理しよう! EVAソールの軽量靴を補修する 

 

  こんにちは

 

 ふだん私の仕事は、重量物をけっこうな頻度で持つことが多いので、すぐ靴がボロボロになってしまいます。

 

 自分の体重+30kgぐらい持つこともざらなので、靴にはかなりの力がかかっているのだろうなあ!と予想されるのですが、すぐ靴がダメになるのは経済的にもいただけません。

 

 おしゃれがしたいかどうかはともかく、仕事用の靴なので、それほどイイものが欲しいわけではないので、とにかく 安い or 丈夫 なことを念頭に置いています。



 これまでこの仕事を十数年してきてわかったのは、かなりしっかりとした良質な靴でも、半年くらいでやられてしまう、ということ。

 

 かりに3000円の靴が半年でやられるのであれば、年6000円です。


 そこで、マニアにはお馴染みの「ヒラキ」という靴屋さんが関西にあるのですが、そこで激安の500円くらいのスニーカーをジャンクまがいで買ってきたこともあります。

 

 こちらは、1〜2ヶ月持ちました。うん、計算すると2ヶ月持つなら500×6=3000円で済むぞ!!

 

 けれど、さすがの激安の殿堂「ヒラキ」さんでも500円クラスの靴はどんどん無くなり、やっぱり1000円くらいはします。

 

 そうなると「コーナン」などの激安シューズ1000円とか1280円とかも視野に入ってきますね。

 

 

 今のところ、イオン系スーパーの「ザ・ビッグ」で、ふだん1000円の靴が500円(半額)になっているのを見つけては買いだめしています。

 

 この靴、3ヶ月持ちます。(笑)

 

 

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 ただ、激安系の靴は、中国製で、かつEVAという軽量で安価な素材でできているので、造りはよくありません。まあ、造りが悪くても底が持ってくれたらいいのですが、底も磨り減ってしまいます。

 

 私の場合はEVAに穴があくのです!(汗)

 

 まずは新品時の状態から。軽量EVAのスニーカーです。1000円なり。(半額で買ったので500円)

 



 

 綺麗ね〜。すべり止めのゴムがない、激安タイプです。



 そしてこちらが3ヶ月後。ちょっと汚いけど許してください。




 親指の付け根のあたりにすでに穴があいており、全体的に突起物がすべて失われています。

 これはEVAが削れたり、凹んだりした状態。

 

 

 穴のアップと、新品との比較です。こうなる期間が長ければ長いほどいいのですが。

 

 



 貫通↑ 当然このままでは雨の日はびちょびちょ、っていうかもう捨てろよ!!


 しかし、何事も実験しないと気が済まないので、EVAがくっつくらしい専用の接着剤を買ってきました。

 

セメダイン UT110

 

 プラスチック・合成ゴム用です。



 だいたい600円くらいかな。


 ……この時点で、

「600円出すなら、新しい500円の靴買えよ!」

 と思いがち。

 

 笑えよ〜。笑うところはここしかないぞ〜。

 


  会社に転がっていたEVAシートを拝借。備品や売り物ではなく、梱包材として勝手についてくるやつ(ゴミ)です。

 

 


 接着剤は「ぬた〜」とした感じ。塗った当初はどろどろの油のようですが、5〜10分放置後張り合わせ。
 

 

 しかし、張り合わせてもぬた〜とした感じはあまり変わりません。ボンドG17のように表面が乾く感じではなさそうです。

 

 貼ったらとりあえずテープ等で仮固定です。素材によっては圧着が望ましいですが、靴のソールの形状が湾曲なので、それに寄せてテープ固定が現実的。

 

 半日〜1日でちゃんとくっつきます。

 

 けっこう柔軟さを維持したままくっつくので、よいと思われ。

 

 


 靴底はひどいことになっていますが、パッっと見はよくわからないでしょ?


 張り付けるパッチの形状を工夫すれば、より目立たなくなると思います。

 

 靴の感触はそれほど悪くないです。EVAシート全面貼り付けなので、全体的に体重が分散されており、一部分だけが飛び出した感じなどはありません。

 

 



 さあて、問題はこれでどれくらい寿命が伸びるかどうか!!!


 明日から、実用試験に入ります。


 今回、接着剤は両足でおおむね3分の1くらい使いました。200円ですね。

 

 

 ……うーん、やっぱり「新しい半額の靴買えよ!」

 

 というオチがつきそう……。

 

 

<追記>

 本日12月7日、修理から5日後ですが、靴底はちゃんと接着されており、しっかりなじんでいます。

 この分だと穴あき箇所もまったく問題なさそう。

 

 ただし、ただのEVAシートのみなので、若干濡れているところではすべります。ふつうのゴムシートを一部貼り増ししたほうがいいかも?

 

 

2021年4月2日金曜日

【Puppy Linux 備忘録014】 古いマシンでPuppyLinuxが「遅い」と感じた時の解決法

 

 こんにちは

 

 Windowsマシンもほんの数台持っていますが、基本的にはLinuxで過ごしている松尾でございます。

 

 最近は勤めている会社のマシンも、LinuxとWindowsのダブルブートで動かしたりしているくらい。

 

 さて、Linuxのディストリビューションはいろいろありますが、PuppyLinuxの ように


「ふだんはライブUSBで運用しているよ」


という人が、それを古いPCにインストールして動かそうとすると、


「遅い」


と感じるときがあります。


 LinuxMintなどの、一般的に軽量だと言われているLinuxでも、似たような感覚に陥る時があるのですが、LinuxMintも比較的古いPCにインストールすると

 

「止まったように」

 

遅くなる瞬間があります。

 

 特にブラウザで作業をしているときなんかは顕著で、タブを複数開くと突然重くなったりすることが多いように感じます。(個人の感想です)

 

 ちなみに「古いマシン」とひとくちに言っていますが、

 

Celeronシリーズで、2GHZくらいで駆動している、シングルコアCPU


のモデルを想定しています。CeleronMとかも。


 デュアルコア以上のCPUを搭載しているマシンなら、あまり遅さを感じず、「軽快だな〜」で済んでしまうかもしれません。

 

 うちでは、

 

◆ Celeron575

◆ Celeron900

◆ CeleronM 380

 

くらいのマシンに、PuppyLinuxの 6.0〜7.5くらいを乗せて動かしていますが、 ちょうどこれくらいの古さのマシンを想定してくださいね。

 

(逆に、「え?そんな古いので、 作業/仕事してるの?」と驚かれるかもしれませんが、Xenialpup7.5であれば最新のFirefoxが動きます。

 Ubuntu 16.04互換なので、もともとのサポートが2021年4月まであり、「現役」だとも言えます)

 

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 ライブUSB対応のLinuxで、ふだん保守用とかでライブ運用をしている場合、”存在する全て”がメインメモリに読み込んで実行されますから、実はめちゃくちゃ速いんです。

 ところが、それをHDDにインストールしてしまうと、多少なりともディスクアクセスが発生してしまい、遅く感じられるのですね。

(あくまでもメインメモリ内に本体はいるのだけれど、ディスクへ読み書きしにいくことが物理的に発生する)

 

 なのでライブUSBとおなじOSを、おなじ条件で動かしているのだけれど、実際にはお待ちが発生するわけです。

 たぶん。

 

 そこで、それを解決するには、ものすごく単純なのだけれど

 

「搭載するメインメモリを増やしてやればいい」

 

のです。(もちろん、その前段階としてSSDに換装するという手もある)

 

 元々、PuppyLinuxは、すべてをメインメモリ上に読み込んでから動くという特性を持っているので、メインメモリがでかいと、結果的に遅くならないようです。

 

 さて、ここからはコスパの問題。

 

 メモリを増やして、かつSSDなんかに換装すればそりゃあ速いことは当たり前なのだけれど、元々古いマシンにどれだけ

 「追加費用を発生させるねん」

 ということが問題ですよね〜。

 

 いまさらCeleronシングルコアマシンにお金なんてかけたくないわけで、だからこその

 

「メインメモリ増設」

 

がコスパ最強。合計2GBにするだけで、ストレスは半減します。

 

ヤフオクでSOSIMM:2GBなら500円です。

 

ちょうど、CeleronM くらいのマシンなら、メモリ2Gがマックスだったりします。それ以降のマシンでもメモリ4Gがマックスくらいかな。

 

 それくらいのレベルでの2G(500円の出費)なら、可愛いものだと思いませんか?

 

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 というわけで、もし、古いマシンで遊んでいる人がいるなら、メモリだけ2G以上にすると思わぬ効果がありますよ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年1月21日木曜日

【Puppy Linux 備忘録013】2021年 もっともバランスのよいPuppyLinuxは? 〜パピーが重くなった!と感じる人へ〜

 

 まいどおなじみのPuppyLinuxの備忘録です。

 

 2021年になって、新しいパピーリナックスが2つほど登場しており、話題になっていますが、前回もレポートしたとおり

 

「重い」

 

のが難点。


(本家のサイトはこちら)

http://puppylinux.com/


□ FossaPup64 9.5  → Ubuntu Focal 64互換

 

□ Slacko Puppy 7.0 → Slackware 14.2互換

 

という新作が出ていますが、特にFossaPupは64ビットしかなく、まあそれは致し方ないかな〜とも思います。

 

 Slacko Puppy 7.0 のほうは、ずっと開発継続だったものが、この2021年1月に完成版になったものだそうですが、元になったSlackware 14.2は2016年7月1日リリースなので、パピーとしては最新ですが、

 

 元がちょっと古い

 

という難点もあります。

 

 

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 そんなこんなで「新しいディストリビューション」であることと、「軽さ・手軽さ」は常に相反するわけですが、実際に歴代のパピーをいじってきた中では、

 

 

 バランスがいちばんよいもの

 

というのが見えてきました。もちろん、個人的な体感ですが。

 

 

 前回の記事では、パソコンのスペック別、機種別のような感じで、適したバージョンをおすすめしたのですが、 


Core i3/i5/i7でメモリ4M以上

 

のマシンであれば、もちろん最新のPuppyLinuxを使うことをおすすめします。



 しかし、


やっとこさコアが2つで、メモリが2G

 

ぐらいの絶妙に古いマシンには、やっぱり最新版は重いのです。

 

 その場合の最適解は

 

XenialPup 7.5

 

あたりで決まり!だと思います。

 

 もちろんBionicPup 8.0でもよいのですが、たまーに「考え込む」「止まる」雰囲気があります。

  ちょっとメモリを使いすぎると、「あ、しんどそうかな?」という動きを見せる場合があるのに対して、同じような状況でも

 

XnialPup

 

だと、サクサク動き続けます。

 

 なにより、このバージョンでも

 

☆ Firefoxの最新版が動く!

 

というのがグッドです。

 

 

Chrome/Chromiumは、ちょっと動かすのに癖があって、めんどくさいので、近年のバージョンはどれでも対応が難しいです。

 

インストールなどは普通にできるのですが、入ることは入るけど

 

■ Chromeは64ビット版しかなくなった

■ Chromium/Chromeは日本語表示はできるけど入力ができない

■ 毎回エラー表示が出る

 

など、修正が必要です。 くせが強い!

 


 でもまあ、Firefoxの最新が動けば、ネット上でのことはたいていできますから、あとは安定して動作してくれて、かつ「軽い」というのであれば最高です。



 ただし、メモリ1Gとか、コアが1つとかだと、やっぱり XnialPup よりは古いバージョンが視野に入ってくるかな、という感じ。

 

  ちなみに余談ですが、


◇ Slacko Puppy 7.0 のFireFoxは 68.12 ESR

◇ Slacko Puppy 6.3.2 のFireFoxは 38.8 ESR

◇ Slacko Puppy 6.3.0 のFireFoxは 38.4 ESR


で止まります。


 そういう意味では


◇ XnialPup 7.5 が最新FireFox 84 が動く

 

というのは、とてもいいです。 



<追記>2023年現在、まだ最新版にアップデートできます。すごいな。 

 

 

 


2021年1月15日金曜日

【puppy linux備忘録012】 2020最新 Fossapup64 が重すぎる! 年代・機種別最適puppy linux

 


  普通のPCユーザーであっても、もはやすでに「最新パソコン」なんてものには振り回されなくなっている今日この頃だと思います。

 

 ハードなゲームユーザーや動画編集などを行う人は、ある程度所有パソコンも最新をおっかけなくてはいけないかもしれませんが、普通の事務レベルのことやブログを書く程度であれば、速いマシンなんて必要ないわけで。

 

 かくいう私も、Windows10が動いているマシンは1台しかなく、あとはWindows8とか、7とかが家族用にあるだけで、個人用はLinuxに変わっています。

 

 会社のPCなんか、業務用ソフトの関係で、WindowsXPがまだまだ現役です。というか、むしろその環境を維持しなくてはいけないので、たいへん。

 

 というわけで、いわゆる古い・枯れた機種で、ちまちまとネットに繋いで駄文を書き連ねる、なんてのが日常なのですが、さすがにそれでは

 

 Fossapup64 は重過ぎる!!

 

ということが判明しました。 


 Fossapup64は、PuppyLinuxの最新版です。

 

 http://puppylinux.com/

 

  Ubuntu Focalをパピー化したもので、いわゆるUbuntu 20.04ですね。2020年版ですからLinuxファンにとっては、ぜひともフォローしたいバージョンというわけ。

 

 ところが、ある程度速い、近年のマシンだと良いのかもしれませんが、ぶっちゃけ私が使っているような古めの環境だと重すぎです。

 

 ブラウザが立ち上がるのにも数十秒かかるし、たまにフリーズめいた挙動もあります。せっかく最軽量のPuppyLinuxを使っている意味がないので、考えものです。

 

 結局、今の環境では使用を中止してしまいました。

 

 

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 そこで、機種別というか、年代別の古いマシンにはどのPuppyが適しているのかを簡易的に分類してみました。

 

◆ Core i 以降  メモリ4G  →  Fossapup64でも大丈夫。

(Windows8以降が動いていたマシンであれば、現行パピーでもまだ大丈夫と思います。)

 

◆ 【約10年前~】 コアが2つのCPU メモリ2G   → BionicPup 8.0

(現行でも激安ノートとかには、コアが2つのセレロンが載っていたりしますが、そのクラスです。古いデスクトップなどではCore2Duoあたりも、相当します。Pentiumデュアルコアあたりもおなじ)


◆ 【約15年前~】 コアが1つのCPU メモリ1G  →  XenialPup 7.5 / Slaco Puppy 6.3.2

(Windows7が標準で動いていたような年代です。アップグレードや追加してなんとか7を動かしたマシンはしんどいかも。celeron900番台クラスの時代をイメージしてください)


◆ 【約20年前~】 コアが当然1つのCPU メモリが512M+512 →  Tahrpup 6.0.5

 (メモリは1Gにしておいてください。Celeron M ぐらい。メモリが標準の512のままだとTahrでもしんどいと思います。PAE対応と非対応のCPUでインストールするバージョンを替える必要があります)


◆ 【約20年前~】 コアが当然1つのCPU メモリが512程度 → Precise571JP(日本語版)

(celeron2.4Gとか、そのあたりのCPUで、メモリをあまり追加していないマシンは日本語版Puppyが使えるでしょう。ただし、571はすでにかなり古く、ブラウザとかも現行のサイトに対応できないものが多いので、実用性がかなり落ちます。ネットにつないでいろいろしたい人にはいよいよ限界が近いと思います)

 

 以上が簡易的分類ですが、これで使ってみて特にウェブがらみでいろんなサイトを回って問題があれば、1段階使うパピーを落とせば快適度が増えます。





 実際の例


◆ PentiumデュアルコアE5800 +メモリ2G

 

  Fossapup64 →   ×  重い。しんどい。動くことは動くけどストレスあり。

   BionicPup 8.0 → 〇  普通に動く。もっさり感はあまりない。

  Slaco Puppy 6.3. → ◎  ビュンビュンで動く。待ち時間ゼロ。ただし課題も。

 

 ★ Slaco 6 あたりでは、入れられるブラウザのバージョンがどうしても古くなるので、より新しいものを入れようとすると、ふた手間くらいかかります。

 ★ slaco 6とtahr 6 はあまり変わらないのですが、PAEあり・なしが選択できるのがtahrです。

 ★ tahr はUbuntu 14.04なので、LinuxBeanとおなじくらいです。

 

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補足 Fossapupのよいところ。SiSチップセットを積んだ、EpsonのNJ2100でもちゃんと動作して、解像度の高い画面が表示されました。

SiSの表示ができるLinuxは少ないので、重宝します。でも重たい。(2023.6.26)