普通のPCユーザーであっても、もはやすでに「最新パソコン」なんてものには振り回されなくなっている今日この頃だと思います。
ハードなゲームユーザーや動画編集などを行う人は、ある程度所有パソコンも最新をおっかけなくてはいけないかもしれませんが、普通の事務レベルのことやブログを書く程度であれば、速いマシンなんて必要ないわけで。
かくいう私も、Windows10が動いているマシンは1台しかなく、あとはWindows8とか、7とかが家族用にあるだけで、個人用はLinuxに変わっています。
会社のPCなんか、業務用ソフトの関係で、WindowsXPがまだまだ現役です。というか、むしろその環境を維持しなくてはいけないので、たいへん。
というわけで、いわゆる古い・枯れた機種で、ちまちまとネットに繋いで駄文を書き連ねる、なんてのが日常なのですが、さすがにそれでは
Fossapup64 は重過ぎる!!
ということが判明しました。
Fossapup64は、PuppyLinuxの最新版です。
Ubuntu Focalをパピー化したもので、いわゆるUbuntu 20.04ですね。2020年版ですからLinuxファンにとっては、ぜひともフォローしたいバージョンというわけ。
ところが、ある程度速い、近年のマシンだと良いのかもしれませんが、ぶっちゃけ私が使っているような古めの環境だと重すぎです。
ブラウザが立ち上がるのにも数十秒かかるし、たまにフリーズめいた挙動もあります。せっかく最軽量のPuppyLinuxを使っている意味がないので、考えものです。
結局、今の環境では使用を中止してしまいました。
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そこで、機種別というか、年代別の古いマシンにはどのPuppyが適しているのかを簡易的に分類してみました。
◆ Core i 以降 メモリ4G → Fossapup64でも大丈夫。
(Windows8以降が動いていたマシンであれば、現行パピーでもまだ大丈夫と思います。)
◆ 【約10年前~】 コアが2つのCPU メモリ2G → BionicPup 8.0
(現行でも激安ノートとかには、コアが2つのセレロンが載っていたりしますが、そのクラスです。古いデスクトップなどではCore2Duoあたりも、相当します。Pentiumデュアルコアあたりもおなじ)
◆ 【約15年前~】 コアが1つのCPU メモリ1G → XenialPup 7.5 / Slaco Puppy 6.3.2
(Windows7が標準で動いていたような年代です。アップグレードや追加してなんとか7を動かしたマシンはしんどいかも。celeron900番台クラスの時代をイメージしてください)
◆ 【約20年前~】 コアが当然1つのCPU メモリが512M+512 → Tahrpup 6.0.5
(メモリは1Gにしておいてください。Celeron M ぐらい。メモリが標準の512のままだとTahrでもしんどいと思います。PAE対応と非対応のCPUでインストールするバージョンを替える必要があります)
◆ 【約20年前~】 コアが当然1つのCPU メモリが512程度 → Precise571JP(日本語版)
(celeron2.4Gとか、そのあたりのCPUで、メモリをあまり追加していないマシンは日本語版Puppyが使えるでしょう。ただし、571はすでにかなり古く、ブラウザとかも現行のサイトに対応できないものが多いので、実用性がかなり落ちます。ネットにつないでいろいろしたい人にはいよいよ限界が近いと思います)
以上が簡易的分類ですが、これで使ってみて特にウェブがらみでいろんなサイトを回って問題があれば、1段階使うパピーを落とせば快適度が増えます。
実際の例
◆ PentiumデュアルコアE5800 +メモリ2G
Fossapup64 → × 重い。しんどい。動くことは動くけどストレスあり。
BionicPup 8.0 → 〇 普通に動く。もっさり感はあまりない。
Slaco Puppy 6.3. → ◎ ビュンビュンで動く。待ち時間ゼロ。ただし課題も。
★ Slaco 6 あたりでは、入れられるブラウザのバージョンがどうしても古くなるので、より新しいものを入れようとすると、ふた手間くらいかかります。
★ slaco 6とtahr 6 はあまり変わらないのですが、PAEあり・なしが選択できるのがtahrです。
★ tahr はUbuntu 14.04なので、LinuxBeanとおなじくらいです。
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補足 Fossapupのよいところ。SiSチップセットを積んだ、EpsonのNJ2100でもちゃんと動作して、解像度の高い画面が表示されました。
SiSの表示ができるLinuxは少ないので、重宝します。でも重たい。(2023.6.26)
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