この夏は、天体望遠鏡とプラネタリウムにはまっている松尾ですが、今回は、
100均の老眼鏡で、天体望遠鏡を作る!
という夏休みの工作プロジェクトでございます。
このネタ、すでに古典的な教材で、ネットにも作例がたくさん掲載されているのですが、まずは、もっとも簡単なところから
お菓子の鏡筒とペットボトルのドローチューブ
で作るパターンです。
完成品はこれ!
先達の作品としては、「プリングルス&エビアン」という「プリエビ望遠鏡」というものをmosschさんが製作されておられます。
望遠鏡を作って月を見よう!
http://www.mossch.com/201883
まったく同じでは面白くないので、松尾さんのチョイスは、
チップスター&三ツ矢サイダー
の組み合わせです。
名づけて、この機種名は
スターアロー600
でいかがでしょう(笑) まるでビクセンの入門機のようなネーミングですな。
ちなみに、600というのは焦点距離ではなく、鏡筒の長さです(笑)
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それでは作り方。
チップスターの筒と、三ツ矢サイダー500mlは必須です。今回はチップスター大2つとチップスター小1つの計3本の筒を使いましたが、このあたりは焦点距離とのお好みで。
100均の老眼鏡は、なるべく径が大きいものを選びます。1.0から2.5までいろいろ試してみましょう。
接眼レンズは、これまた100均工作ではおなじみの製品と言われる「ミニルーペ」を使いました。
プリングルスと異なり、チップスターは、フタが紙なので、軽く接着してあります。筒の両端は、なるべくきれいに処理しておきましょう。
おしり側は破きやすくなっていますが、こちらも丁寧に処理します。
サイダーのペットボトルは、紙を巻いて切り取りラインをマジックで描いておきます。
そのラインに沿ってカッターで切りましょう。
チップスターとペットボトルがぴったりはまります。(ただし、この隙間に黒い紙を挟みます)
黒い色上質紙を光の乱反射を防ぐために、筒の中に巻いて入れます。
ペットボトルが入るほうは、接着してしまうと入れづらくなるので、それ以外の筒には黒紙を巻いて張っておきます。(ベッタリ張らなくても、ポイントごとにのりづけでOK)
ペットボトルの内側にも、紙を入れておきます。こちらは軽く接着してOK。
ドローチューブになるほう、つまりペットボトルが出入りするほうの筒は、黒紙を接着しないで、筒にしていれておくだけのほうが、後で楽です。
100均レンズは、ちょうど口径40㎜に合うような形になっているので、テープで貼り付け。
2つのフタを同じように作って、 レンズをはさんでくっつけます。これでレンズ交換式フードが完成!
(ちなみに、今回は1.5度の老眼鏡で作成しました。筒は、チップスター大、小、大のサンドイッチ構造で作りました)
チップスターの筒は、<フタ側← 真ん中はどっちでも可 →フタ側> になるように組みました。こうすると、レンズもハメやすいし、ペットボトルも入れやすいのです。
プラレンズと、ペットボトルの接着は「GPクリヤー」がベスト、「Gクリヤー」ではダメですよ。
ポリエチレンが接着できるものが必須です。
三脚台座は、短いものでもいいのですが、(市販望遠鏡キットなどは、この部分の木材はそれほど長くない)チップスター紙筒は、張り合わせてみると、意外に中心がズレるので、 芯出しがある程度きちんとできるように、長い棒材を支えにしてみました。
600ミリの筒に対して、500ミリの棒材を採用しています。
もっと短くてもいいかもしれません。
輪ゴムは、木材の接着&紙での補強が固まるまでの暫定処置です。あとで輪ゴムははずしても大丈夫。
前玉対物レンズは、口径40㎜らしいかっこよさ。今回は、内部しぼり環は入れていません。
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さてさて、このスターアロー600が完成したのは、2019年8月16日(金)だったのですが、次の日曜日(つまり今日)、うちの家族は
青少年のための科学の祭典 (兵庫版)
に行ってきました。
兵庫県立大の工学部で行われた、姫路会場でいろいろ実験や体験に参加させてもらいました。
そこで、佐用高校のH先生、赤穂高校のU先生らがブースを出しておられたのが、「虫眼鏡で見える景色」という実験、体験だったのですが、それがこれ!
チップスター!!!
凸レンズ!!
黒紙!!
外筒に凸レンズ(フレネル)、中筒にトレーシングペーパーが張ってあり、簡単なカメラオブスクラになっています。
奇遇ながら、ほとんどおなじようなものを作っているという偶然にちょっと盛り上がってしまいました(^^
子供達も楽しんで作っておりました。1番楽しんでいたのは父・松尾ですが・・・。
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理論値
対物レンズ 1.5度 焦点距離670mm
接眼レンズ 30~40mm
約16倍~22倍
作ります!
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