2019年12月4日水曜日

天体望遠鏡 のぞき穴スコープの系譜 ~意外と歴史があるのねスペシャル~



 入門用天体望遠鏡の最大の魅力といえば、近年では言わずと知れた

「のぞき穴スコープ」


(写真は市販されていない『スターチップ600』の、のぞき穴ファインダー)


の存在です。


 天体望遠鏡には、さらに小さい望遠鏡型の「ファインダー・スコープ」が付くものという常識をひっくり返した、スコープテックさんのラプトル50で一躍有名になり、それなりにベテランの方々が「意外といいじゃん」という評価をしたことで爆発的に広まりましたが、今回調べてみると



めちゃくちゃ歴史が古い



ことが判明しました。



 まずは現行品で、のぞき穴スコープを搭載している機種を紹介します。



■ ミザールテック TS-456 (最新)

■ 池田レンズ工業 レグルス50・60 リゲル60

■ スコープテック ラプトル50・60 


 ・・・ミザールのTS-456が最新機種です。スコープテックのラプトル50はもう10年以上の歴史があります。





 それから、少し時代を遡って、大一光学OEM品の全盛時代です。



■ ビクセン スペースアロー OD (ギリギリ現行品?在庫のみ?)
 ・・・D=60㎜ F=700㎜なのでラプトル60互換かな。


■ 大一光学 M60I (1990年ごろ)
 


■ 大一光学 50D (1980年代?) のぞき穴スコープ仕様



 ・・・特にM60Iはミリオン光学から販売されていたものがよく出回っています。


 D50ののぞき穴スコープモデルは希少です。大半は2倍ファインダーが搭載されています。



 スペースアローシリーズは、ビクセンが売っている大一OEM商品群と思われます。700ODはロゴも現行の機種ロゴで、かっこいい。





 古いのも挙げてゆきます。



■ カートン光学 40C/40D 50A (1960年代)






 そして、最古参クラスののぞき穴は!



■ アサヒペンタックス ジュピター50  (1955年ごろ)


 なんと60年以上前に、のぞき穴モデルがあったとすれば、還暦越えですよおとっっつあああん。


 卓上三脚の超入門機なのですが、ペンタックスというところについつい引き寄せられてしまいますね。

 たまーにヤフオクに出てます。





2019年11月25日月曜日

「迷光義塾」 天体望遠鏡の内部塗装・パーツ塗装にはアクリルガッシュが効く?!



 天体望遠鏡をいじっていると、とくに安価なモデルでは鏡筒内部やパーツの内部調整が簡略化されていることもあって、「迷光」と呼ばれる反射光が出てしまう場合があります。


 明光義塾、といえば、個別指導の学習塾



ですが、今回は


 迷光義塾、と称して、天体望遠鏡の魔改造


を行ってゆきましょう。もちろん、自己責任でね。



~~~~~~~~~~



 天体望遠鏡クラスタのお歴々のサイトなどを見ていると、それはもう何十万円もする良き鏡筒を買える財力、ということもあるのかもしれませんが


光学用塗料


やら


植毛紙


を使って迷光やフレア・ゴーストなどを抑える工夫をされている方が多いようです。

しかし、当方が触っているのはもっぱら


「いっちばん安いクラスの望遠鏡」


ですから、1円でヤフオク仕入れした鏡筒に何千円もする塗料を塗るわけにはまいりません。



 そこで、最小のコストで最大の利益を得られる、コスパ最高のアレに登場していただきましょう。


 




 じゃん!


 世界で番目に黒いことが確定した?



 ターナー アクリルガッシュ ジェットブラック



でございます。


 今回は比較用に、100均のアクリルガッシュも同時入手。右のほうのはアクリルガッシュ用プライマーですが、プラ部品の内側に塗るくらいなら特に何も下塗りなしでも塗れます。


 金属鏡筒などの部材には、メタルプライマーがあったほうがよいでしょう。



 
 世界で一番黒い物質にはかなわないものの、世界で二番目に黒い物質には勝利したというターナーアクリルガッシュの戦いは



 光陽オリエントジャパン


 https://www.ko-pro.tech/181224/


 

 

 つづき
 

 https://www.ko-pro.tech/190516/

 

 

さんのサイトにめっちゃくちゃ面白い記事があるので、そちらをどうぞ。




 では、上の記事にならって、わたしもまずは100均のアクリルガッシュとの比較です。








(まずは、100均のものから。黒さは一見すると十分黒いように見えます





そして、うわさのターナー製。




 

(こちらがターナー製。え?違いがわからん?)




 それではやや明るい場所で並べてみましょう。


 




 ほれ!このとおりです。


← 100均 ターナー →


 ターナーのアクリルガッシュは、反射光がほとんどありません。なので、実際の黒味以上に、光が吸い込まれてゆくのですね。



~~~~~~~~



 というわけで、早速実際の光学部分に塗ってゆきましょう。

 




今回は毎度登場のコレに塗ります。旧タイプのほうは絞りがなく、反射面が存在するので、そこを倒しにいきましょう。





 鏡の向こうに、三日月の形で光り輝く筒内がわかりますでしょうか?手前側は接眼レンズがはまるので、別に黒くなくてもかまわないのですが、向こう側はバリバリ視野内に関係してきます。



 これにターナー アクリルガッシュ ジェットブラック を塗布します。


 


 塗布面はこんな感じ。手前に見えている筒の内側に塗っています。ベルベットのような質感がわかるかな?

 これはさっきの写真とは、筒の手前と向こう側が入れ替わっています。




 では、さっきの三日月がどうなったか見てみましょうね。(また前後を入れ替えます)



 


 



  角度を変えて写してみました。


 真っ白に光っていた箇所が、「灰色」や「黒」になっているのがわかると思います。


 すげいじゃん!


 ターナーアクリルガッシュ!



 この塗料、手で触ると細かい粒が立っているのが寝てしまうので、反射が増えてくるそうですが、内部なので基本は触らずに済む箇所かと思います。


 これから他のパーツの整備にも使ってみたいと思います。



2019年11月23日土曜日

100均の老眼鏡で作る天体望遠鏡「スターアロー600」実写レビュー


 というわけで、今日は時間があったので、通常の天体望遠鏡だけでなくて、自作の


 100均老眼鏡の望遠鏡


の見え方レビューも、いっしょにしてしまいました。


  もうお忘れかもしれませんが、チップスターと三ツ矢サイダーで作る手作り天体望遠鏡です。


 対物レンズは、100均の老眼鏡レンズを取り外したもの。接眼レンズも、100均のルーペです。


 製作記事はこちら
https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/08/blog-post_18.html



 さあ、ではどんな風に見えるのか。実写です。



 
 周辺部のギザギザは、接眼レンズをくっつけているボンドの塊です。


 ほんものの天体望遠鏡と比較してはいけませんが、


まあそこそこ、遠くにあるものが大きく見えている


ことだけは確かです。


 画面下の屋根部分あたりに収差がかなり出ていますね。さすがシングルレンズの限界。


  そこで、実験もしてみました。

  本来のスターアローのレンズは

 

 
 という感じなのですが、あえて絞りを作って簡易的にはめてみました。

 




 これで、もともと口径40㎜くらいだったのが30㎜以下に。



 この状態での写真うつりが↓です。


 


  おお!なんかちょっとスキっとしましたね!これが絞り効果?!


 実際の拡大ピントは相変わらず合っているのか、あってないのか微妙だったりしますが、少なくとも収差はちゃんと減っています。



 いやあ、天体望遠鏡って本当に面白いですね。さよなら、さよなら、さよなら。








天体望遠鏡 大一光学 50D 実写レビュー (調整後)


 前回は、中古品をそのまま試写したのでイマイチだった天体望遠鏡・大一光学の50Dですが、分解清掃や調整を経ていよいよリベンジです。


  前回の調整前編はこちら
https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/11/d_17.html



 50Dとは↑こんな望遠鏡です。入門機中の入門機といってよいマシンかもしれません。


 さて、写りは・・・・。


<大一光学 50D 接眼レンズはコルキットの12mm>

 


 鳥さんが止まっております。

 前回よりはかなりはっきりくっきり写っているのではないでしょうか?

 謎のオーブもまったくありません。あれは一体なんだったのか・・・。考えられるとすれば、裏面のコートにカビが生えていたとか、汚れか油分が付着してしまったとか、でしょうか。


<大一光学 50D 接眼レンズ20mm>

 


 中心部の画像はシャープで、問題なしだと思います。ちょっと周辺部が甘いかな~という気もしますが。

 しかし、以前のレビューを見るとわかるのですが、コルキットスピカのレンズは、よく出来てるな~。

 https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/11/blog-post_4.html



 また、おなじ口径50㎜でも、スペースアイ600のシャキッと感もまた性格の違いをよく表していると思います。


 大一系のレンズは、やや「ふわっと」した部分があります。


 いずれ口径50㎜対決といきますか。



 

2019年11月21日木曜日

【天体望遠鏡マニアシリーズ】 スコープテックさんや、コルキットでおなじみのアレ!は2種類あった?!



 毎度おなじみ、「天体望遠鏡の沼」の底からお送りするマニアの時間です。


 今回の発見は、スコープテックファン・コルキットファン・大一光学ファンのみなさまにとっては



 誰もが知っているアレ!



の秘密にせまっちゃいます。



 そう、あれよ~、あれあれ。(・・・アケミちゃん。どこいった)





 

  そう、天頂ミラーですね。





 このツアイスサイズの天頂ミラー、入門編望遠鏡の世界では、誰もがお世話になったことのあるという



 既視感・デジャブ


の申し子のようなアレですが、 実は単純そうなパーツに見て、奥深いものがあります。


 一見すると、おなじように見えるのですが、




 じゃん!




 

 あら?内部の処理というか、径が違うじゃないですか!



 ちなみに、左がM60Iについていたもので、右が50Dについていたものです。


 現在のコルキットさんやスコープテックさんの付属品が、どちらかなのはわかりません。

(もし自分の手元に現物があれば、比べてみてくださいね)



 普通に考えると、「左のほうが、結果として絞り機能がついている」ということになるわけですが、はてさて、真実は・・・?


 このあたりは、焦点距離とか、実際の機材の種類や光路図によって変わってくるものがあると思うのですが・・・。





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 話は変わって、M60Iと50Dをバラして調整したので、ついでに撮影した内部をどうぞ。



大一光学 M60I
 



  内部塗装と、絞り環が見えます。





 
大一光学 50D 絞り筒を外した状態




 絞り筒を外すと、内部塗装はありませんが、奥に一つだけ絞り環が見えますね。



2019年11月17日日曜日

大一光学50D レビュー (調整前)




 さてみなさんおまちかねの 大一光学 50D のレビュー & 実際の写真


です。




  今回の試写は、↑のかなり基本形に近い50D。


 結論から言えば、超中古品を買ったためにまだ調整がいまいちで、


「あまりよろしくない」


結果になったので、そのうち再度挑戦します。



 よく見るとわかるのですが2倍ファインダーの前部分もなくなっている個体で、(残っている個体もあるんだけれど、とりあえずまだしまってある)、接眼レンズも欠品でした。




 では、とりあえずファーストインプレッションということで。




<大一光学 50D  接眼レンズはコルキットの12㎜を流用>

 



 じゃじゃーん。


 ピントは、まあ合っています。 ただ、今回の検証では画面上部にまるで霊体のオーブのような

「もやもや」

 が写りこんでおり、たぶんレンズがまだ汚れているのだと思います。まだ光軸調整もしておりません。





 ヤフオクで落札後、ざっくりと清掃はしたのですが、やっつけだったのでレンズの清掃処理が甘い感じですね。周辺部がぼんやりと「薄汚れた」感じもしています。


 今後の調整でどこまでオリジナルの性能が回復するか、楽しみでもあり、ドキドキです。

 



  こちらも同じ日の試写。糸くずが映り込んだり、なかなか大変です。


 糸くずを除去すると、オーブが出てしまうという難しい状況に。


 というわけで、このマシンは今後、じわじわと調整に入ります。




望遠鏡による鏡筒内部の処理の違い 



 前回の大一光学50Dの分解で、絞り環ならぬ「絞り筒」が登場したので、


 鏡筒内部の処理によって、見え方が実際にどのように違うのか


を調べてみたくなりました。


 なので、今回は、鏡筒内部写真を一挙公開、そしてレビューです。




■ コルキットスピカ 黒画用紙
 


・・・まずはコルキットスピカの内部です。基本的に紙製なので、黒画用紙のようなものが内部に張られているというか、紙筒の内側も紙で黒い、ということがわかると思います。


 しっかり黒い、というよりは、うすぼんやり明るい部分もあります。




■ 大一光学50D  絞り筒



・・・環ではなく筒を採用した50Dですが、筒の部分は意外にもしっかり黒いです。もともとの鏡筒が白のプラスティックであるため、筒を外れた位置にうすく光が透けこんでいます。





■ ビクセン スペースアイ600



・・・もともと鏡筒内部の処理が甘いと有名なスペースアイ600ですが、光る輪が見えてしまっています。

 しかし実際に光っているのはドローチューブの内面で、そこから先はそれなりにしっかり黒いことも判明。

 今回は接眼レンズをつけていませんが、実はスペースアイは接眼レンズ内側も光ります。




 
■ 大一光学 60I 絞り環



・・・ある意味オーソドックスな、絞り環の見え方なのかも。

よく見ると、絞り環があそこにあるな~というのがわかる見え方、という感じでしょうか。

中心部分、(先端部)によけいな光の輪ができているのが気になります。




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 こうして実際に見てみると、「絞り筒」は意外によいのではないか?ということがわかりますね。


 スペースアイは、購入状態では非常にもったいない作りになっていますが、これのみ中国製なので、まあ仕方ないかもしれません。

 この機種は改造すると伸びる子だと思います。




 国産望遠鏡は、安いものとは言え、限られたコストでいろいろ工夫がされていることがよくわかる結果になりました。


2019年11月15日金曜日

天体望遠鏡ラプトル50の原型 大一光学50Dを分解したらアッと驚いた! ~大一光学マニアックス~


 まいどおなじみ、天体望遠鏡マニアの沼へようこそ。


 通常の天体少年や天体中年、あるいは天体老人(もと天体少年)のみなさんであれば、初心者用望遠鏡を入手すると、そのうちに


 反射望遠鏡が欲しい

とか

 蛍石レンズの屈折がほしい


とか欲深いことを言い始めるのが正しい姿なのですが、松尾さんはかなりの変態なので、


 入門用天体望遠鏡のことしか考えない


という中毒症状が続いております。


 というわけで、先日ようやく口径70㎜の鏡筒が我が家に登場しましたが、それ以外は全部小口径屈折、それも入門機ばかりが増えています。


 え?口径70㎜でも小口径やんけ?堅いこと言わないの。





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 というわけで、今回は、あの大ヒット入門機である「スコープテックさんのラプトル50」のもとになったと巷でうわさの


「大一光学50D」


を徹底的に分解しましょう。


 そもそもうちには「大一光学50D」がなんと3台もあるという変態ぶり。


 入手金額はヤフオクで 1000円、430円、1円ですから、そりゃあ増えるわ。





 ちなみに愛するスペースアイ600も4台あります(え?)


 それぞれ、 13000円 1000円 1000円 130円  です。送料込みのとかもあるので、総金額もしれてます。


(最初の一台のみ普通に買った)


 ヤフオク万歳。













 さてみなさん聞いてください。


 今回分解するのは↑これ。もちろん大一光学の50Dです。


 この50D、年代ごと、スペックごとにいろいろなバリエーションがあります。判明しているだけで



■ ファインダーがのぞき穴のもの




■ 2倍ファインダーというわけのわからない筒が強固にネジ止めされているもの




■ ふつうの5倍ファインダーがついているもの
(506A)という型番の場合がある。


の3種類があり、


■ 木製一本足で、かつ三脚台座がプラのもの(かなり古い)

■ 木製一本足で、かつ三脚台座が金属のもの(旧ラプトル50もコレ)



■ 木製三本足で、伸縮ができるもの

■ 金属1本足のもの(台座も金属) (新ラプトル50です)

■ 金属1本足で、伸縮ができるもの


の三脚バリエーションがあります。




また、光学関係では、


■ 旧タイプセル(ふにゃふにゃの枠)



■ 新タイプセル (硬いプラスチック)



の2タイプが確認されています。



さらにアクロマート対物レンズの分離には、


■ 3ツメ金属箔スペーサー

■ 樹脂リング


の2タイプがあります。


 確認したほうもしたほうで、かなり変態ですね!




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 ちなみに「僕のモノクローム」さんのところで紹介されているのは

https://kimamaphoto.wordpress.com/2010/09/25/%E5%A4%A7%E4%B8%80%E5%85%89%E5%AD%A6%E3%81%AE50%E3%83%9F%E3%83%AA%E5%B1%88%E6%8A%98%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%89/


■ ふつうのファインダー

■ 金属伸縮三脚

■ 新型セル

■ 樹脂リング


の比較的後期型で、ゴージャスなタイプだとわかります。



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 さて、この50D、ラプトルでなくても比較的良好な見え味との評価のようですが、それより何より、松尾さんは分解してみて、あっと驚きました。



 対物レンズのセルを外すと



 なんということでしょう!!!!






 なんと、中から黒くて長いイチモツが飛び出してきたではありませんか!!!!



 なんじゃこりゃああああ!!!!!




 ちん○なのか、それともアフリカの大地の方々がつけているちん○ケースなのか、なんともいえないモノが中から登場したのであります。



 こ、これは・・・。


 


 絞り環ならぬ、絞り筒?!


 
 たしかに、接眼部に向かってゆるやかにテーパーになっているこの黒い筒。まさに絞り環の代わりに挿入されたブツに他なりません。


 こんな方法があったとは!恐るべし大一光学。


 



 そして大一光学のもっと恐ろしいマッドサイエンティストぶりを、さらにお教えいたしましょう。




 まさに奇想天外、奇妙キテレツなその鏡筒の本体側を、覗いて見ると・・・・・






 



 そこに広がるのは



 まっしろやないかーい!!!



と叫びだしそうになるほどの純白の世界でありました。



 そう、まるで何者にも染まっていないような純白の鏡筒が、なんということでしょう。あの漆黒のちん○ケースによって、最高の見え味をかもし出しているという、



 もはや黒白渾然一体の陰陽五行


の世界です。




 もう、植毛紙がどうのとか、コバ塗りがどうのとか、細かいことはどうでもよい!!!


 筒はもはや何もしない!まっ白でOK


 絞り環2枚?そんなものはいらない!


 男は黙って!大きなイチモツをください~♪(byどぶろっく)



なのでありました。




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 さて、肝心な見え味は、次回のお休みの日にレビューしましょうね。


 余談ですが、スコープテックさんがラプトルを出した時の詳細なスペックが書かれているのですが、



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ラプトル50

仕様
口径50mm焦点距離600mm 分離式日本製高精度アクロマート(マゼンタコーティング)
コリメーターによる分解能チェック済み、全品光軸チェックと調整済み
鏡筒材質 ABS樹脂(二重構造)
鏡筒内部仕様 黒艶消し二度吹き、遮光環2枚
経緯台(微動装置なし)ABS樹脂製、木製三脚(長さcm)
接眼レンズ 3本 30倍・48倍・75倍 24.5mmサイズ
天頂ミラー

簡易型照準照星式ファインダー
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https://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/35822297.html
(2007.9 ヤフーブログ より ★ヤフーブログは2019年12月で終了)




『黒つやけし二度スプレー 遮光環2枚』

とのことなので、50Dとは造りが異なることがわかります。




 さあ、これでみなさんも初期型50Dを手に入れたくなってきたでしょう?


 そして、絶対分解してみたいと思ったはずです。




 とまあ、小泉進次郎議員もビックリな”セクシーな”望遠鏡のお話でした。



 

2019年11月10日日曜日

ビクセン スペースアイ70M 性能レビュー



 まいどおなじみ入門者向け天体望遠鏡のレビューです。

 今回はビクセンのスペースアイ70M。現行モデルではありませんが、おそらく現行のスペースアイ700も似たような性能だと推定します。


 (余談ですが、今回はセットの三脚ではなく、別の三脚に乗せています。)



 これで、40㎜・50㎜・60㎜・70㎜の鏡筒が出揃いました。


というわけで今回も画像評価と参りましょう!



<ビクセン スペースアイ70M 口径70㎜ アイピース20㎜ 天頂あり>


 
 比較のために、前回とおなじ画像ですが、別機種のも再度挙げておきます。


ただし撮影日が異なります。




<ビクセン スペースアイ600 天頂あり>
 

 

 ★ スペースアイ70Mとスペースアイ600に共通した特徴は


 ピントが比較的しっかり合い、クリアな像が出る。

 大一光学品や、コルキット製品と比較すると、やや青みが強い像になる。

 どちらも画像周辺部に、迷光が出る。



という点です。


 とくに周辺像については



 こんな感じ。これはスペースアイ600の時も同じでした。↑70M ↓600

 


 

 ただ、どちらの機種も「シャキっ」としたよい像を結ぶので、筒の改造でよい望遠鏡になるのではないか、とまたしても思います。


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 スペースアイ70Mを入手しての特筆すべき特徴は


■ 接眼部・ドローチューブはアメリカンサイズ

■ ドローチューブが短い。天頂ミラーありきで設計されている。


 スペースアイ50Mは以下の特徴に注意です。

■ ドローチューブはツアイスサイズ。

■ 天頂ミラーが挿入部ツアイス、受け入れ部(アイピース部)アメリカン


 スペースアイ600/700では上の課題点は解消されています。

■ ドローチューブからアイピースまでアメリカン

■ ドローチューブはじゅうぶん長い


 ご参考まで。

2019年11月6日水曜日

コルキットスピカ 見え方レビュー ~月を撮影する~




 前回は日中、地上物を撮影しましたが今回は当然ながら夜に月を撮ってみました。



 前回のレビューはこちら


コルキットスピカ 見え方レビュー 評価
https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/11/blog-post_4.html





 時間の関係で2機種しか比較できませんでしたが、


 ◆ 大一光学 M-60I (口径60㎜)




 ◆ コルキットスピカ (口径40㎜)



での比較です。



 今回はなんと、おなじアイピースで比較しています。前玉レンズの違いがそのまま出ますね。



※画像は切り出しなので、サイズ感はあまり気にしないでください。







<M-60I コルキットスピカの12㎜アイピースを装着>




 ★ 前回もわかったことだが、M-60Iは基本的にピントが甘めの描画になる。

 右下のクレーター群はよく見えているが、中央上部のクレーターは言われないとわからない。

  左上に青い収差


  600÷12=50倍




<コルキットスピカ 純正12㎜アイピース>




 ★ 描画力が高いスピカ。

 同じく右下クレーターはそれほど違いを感じないかもしれないが、中央上部のクレーター群がはっきり見える。

 青い収差の出方は同じようなもの。


  420÷12=35倍




 おまけ


<コルキットスピカ M-60Iに付属のf20㎜アイピースで撮影>





  ★ 実際は12.5㎜アイピースより像が小さいものを、上の2例と同じくらいのサイズに拡大しているので、甘めの描写になっている。


  420÷20=21倍なので、まあこんなもんか。


 ★ 大一系の機種に付属のf20㎜アイピースより、コルキット系に付属のKシリーズのアイピースのほうが、よく見える感じがする。

 ★ スコープテックさんがラプトルにコルキット系とおなじメーカーのK20㎜を付けている理由はそこらへんだと思われ。




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 M-60Iは、のぞき穴ファインダーの元祖なので、頑張ってほしいのだが!


 それにしてもコルキットスピカは良く見えますね!



  そのうち大一製品のリベンジマッチをやりまーす。