2019年11月17日日曜日

望遠鏡による鏡筒内部の処理の違い 



 前回の大一光学50Dの分解で、絞り環ならぬ「絞り筒」が登場したので、


 鏡筒内部の処理によって、見え方が実際にどのように違うのか


を調べてみたくなりました。


 なので、今回は、鏡筒内部写真を一挙公開、そしてレビューです。




■ コルキットスピカ 黒画用紙
 


・・・まずはコルキットスピカの内部です。基本的に紙製なので、黒画用紙のようなものが内部に張られているというか、紙筒の内側も紙で黒い、ということがわかると思います。


 しっかり黒い、というよりは、うすぼんやり明るい部分もあります。




■ 大一光学50D  絞り筒



・・・環ではなく筒を採用した50Dですが、筒の部分は意外にもしっかり黒いです。もともとの鏡筒が白のプラスティックであるため、筒を外れた位置にうすく光が透けこんでいます。





■ ビクセン スペースアイ600



・・・もともと鏡筒内部の処理が甘いと有名なスペースアイ600ですが、光る輪が見えてしまっています。

 しかし実際に光っているのはドローチューブの内面で、そこから先はそれなりにしっかり黒いことも判明。

 今回は接眼レンズをつけていませんが、実はスペースアイは接眼レンズ内側も光ります。




 
■ 大一光学 60I 絞り環



・・・ある意味オーソドックスな、絞り環の見え方なのかも。

よく見ると、絞り環があそこにあるな~というのがわかる見え方、という感じでしょうか。

中心部分、(先端部)によけいな光の輪ができているのが気になります。




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 こうして実際に見てみると、「絞り筒」は意外によいのではないか?ということがわかりますね。


 スペースアイは、購入状態では非常にもったいない作りになっていますが、これのみ中国製なので、まあ仕方ないかもしれません。

 この機種は改造すると伸びる子だと思います。




 国産望遠鏡は、安いものとは言え、限られたコストでいろいろ工夫がされていることがよくわかる結果になりました。


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