2019年11月1日金曜日
コルキットスピカ と ビデオ雲台 の相性は?
まいどおなじみ入門編天体望遠鏡に”ドはまり中”の松尾です。
これまで口径50㎜前後の屈折天体望遠鏡をかき集めてきたわけですが、いよいよさらなる小口径機にも手を出しました。
(まあ、普通はより口径の大きな望遠鏡をめざすのが良い子の道だそうですが・・・(^^;;)
というわけで口径40㎜の コルキットスピカ です。
望遠鏡マニアのみなさんには、もはや説明不用の手作り名機ですが、残念ながらコルキットスピカは
三脚別途
なので、元映像屋の成れの果ての松尾さんとしては
ビデオ三脚 ビデオ雲台
での運用をやってみたいと思います。
コルキットスピカは、天体望遠鏡の中でも最軽量クラスなので、実売1000円から2000円くらいの最安値の三脚でもよいよ、ということに一応なっています。
実際、販売元のオルヴィスさんのページでも、中華製のアルミ軽量三脚を併売しているのですが、めちゃくちゃ安い簡素なものです。それでもOKということですね。
鏡筒が軽ければ、三脚も軽くてよいのは自明の理なのですが、これまで初心者用、入門者用天体望遠鏡を渡り歩いてきたものとしては、
■ やっぱり三脚は微動付がよい
■ やっぱり三脚はでかいほうがよい
という結論かな~、とも思います。
そう、まるで、
■ やっぱり口径はでかいほうがよい
みたいな感じ・・・。
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大一光学さんのOEM機のほとんどは、フリーストップ式のフリクション経緯台がついた三脚がセットされています。
フリクションとは「摩擦」つまり、摩擦でひっかかって止まっているだけの三脚ですね。
これらの三脚は、価格と鏡筒のバランス、サイズ感から言っても「けして悪くはない」のは確かです。
なのでスコープテックさんのラプトルシリーズでも、大一光学系の三脚がそのまま採用されています。
しかし、一度微動付の経緯台を触ってしまうと、もはや後には戻れません。
これは、ビクセンさんのポルタ以上のしっかりした経緯台のことを言っているわけではなく、精度が微妙(中国製のため)と言われている
■ ミザール TL-750 / ビクセンスペースアイ 50/70M 系
■ ミザール MT-70R / ビクセンスペースアイ 600/700 系
あたりの経緯台であっても、微動がついているので、十分に機能を発揮します。
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なぜ微動が付いているほうが良いのか?!
その答えは、 ガリレオも言っているとおり
それでも地球は回る
からです。
フリーストップ経緯台のよいところは、直感的に比較的すばやく星を導入できて、かつその状態を保持することができるところです。
しかし、実は天体を見るときは「保持」するだけではダメなんですね。なぜなら星は常に動いているから。
望遠状態では、広いスパンで考えても星は数十秒~1分弱で視野中心から位置がずれてゆきます。倍率が高ければ、もっと短い秒数で移動します。
フリーストップ経緯台は、その位置からちょっとだけ動かすのが、それほど得意ではありません。摩擦で保っているだけなので、次の位置に動かそうとすると
カクッと
大きくズレたり、ひどい場合には視野からいったん星が飛び出したりします。
そのカクっとなるのを防ぎ、なめらかに
星を手動追尾
できるのが、ビデオ用三脚・ビデオ雲台なのです。
(旧モデルですが、オイルフリュードタイプの PH-248)
松尾さんは元々映像製作をかじっていたので、ビデオカメラを撮影する際に「パンとチルト」をなめらかに動かすビデオ系三脚や雲台を数セット持っているのですが、
これを天体望遠鏡に使ってみるんじゃ~!!!
といきまいております。
いや、実際使ってみると、すごくよいのだけれどね!
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