2020年5月6日水曜日

【128MBのUSBメモリーにLINUXを入れる03】 ブラウザで日本語表示・入力ができるようにする



 前回までの作業で、128MBのかなり古いUSBメモリに、TinyCoreLinuxを入れるということをやりました。


 ブラウザも、chromiumもしくはFirefoxを選択的にインストールすることに成功。

 ここまでで、英語での運用はできる=ブラウザlinuxが作れる というわけです。


 ところが、日本語関連に全く手をつけていないので、日本語表示ができるようにしたいのですが、現時点で、


■ Firefox版で残り空き容量が 10M

■ Chromiun版で残り空き容量が 23M


という状況です。さあ、どうなることやら!



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 Zine作りでもお世話になっているフリーのフォント IPAフォント を使うのが定番ですが、


https://ipafont.ipa.go.jp/node26#ja


にIPAexフォントがあります。

 ごくごく最小インストールを目指すので、

Ipaexゴシック Ver00301

 ipaexg00301.zip(3.92MB)

をダウンロード。3.92Mです。


(令和になって、Ver004も登場していますが、ここはサイズが小さい003を選びました)


nao'sBlog

http://kmy.sakura.ne.jp/sb/log/eid108.html


Tiny Core Linuxのご紹介 

http://fun.matrix.jp/tc/


などの記述を参照して、


>unzip ipaexg00301.zip
>mv ipaexg00301 /home/tc/.fonts



とターミナルから打ち込んで完了。ブラウザを再起動すると日本語表示ができるようになります。



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 ところがここで残念なお知らせ!


 上記の部分までは動くのですが、FireFox版のほうは、この時点で容量が溢れており、メインメモリ上で実行されているLinuxを保存して終了しようとすると、

「空き容量不足」

で保存できません。


 やはり残り10Mで日本語フォントは厳しいようですね。

 Zipファイルの本体やら、ブラウザのキャッシュやらを削除しまくってみましたが、残念ですが容量不足は変わりませんできた。



というわけで、Chromium版では運用できる、ということになりました。


 (しかし、ここでやっかいな問題が!gooなどのサイトでは問題ないですが、おなじみYahoo!を利用したい場合には、chrome29以下は対応していないために表示できません


ううむ。なかなか全てはうまくいかんのう!



(追記)


■ Seamonkey も試してみましたがこれも容量不足になります。

■ Palemoonは運用可能です。Yahoo!も表示できますが、正式なホーム画面ではなく「対応ブラウザに変えてください」の表示になります。




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 日本語入力のほうですが、いよいよ容量がないので、ブラウザ上での入力ツールを使います。


google入力ツール

https://www.google.co.jp/intl/ja/inputtools/try/


こちらで日本語変換してコピペで貼り付け。


Ajax IgoIME
http://shogo82148.github.io/IgoIME/


個人で作っておられるものですが、サーバーへデータを送らないので、ちょっと安心かも。

2020年5月2日土曜日

【128MBのUSBメモリーにLINUXを入れる02】 ブラウザを選ぶ flashを動かす


 前回までの作業で、いちおう、128Mというかなり初期(で、かつ容量が小さい)のUSBメモリにLINUXがインストールできる、というところまで終わりました。


 今回は、ブラウザを入れて、今度こそ「ブラウザーLinux」として活用したいわけですが、前回の終わりで

Chromium



Firefox





を選ぶ話をしました。両方共はかなりきついです。どちらか一択が現実的でしょう。



Appsからのインストールでは、


■ Chromium Ver 23.0

■ Firefox ESR Ver 60.8


が入りました。(なんとFirefoxのほうは最新版2019年式です)



(他にもoperaやpalemoonも選べます)




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 さて、これで英語版でよければブラウザは動いたので、次はちょっと古くてアレですがFlashを入れます。


 Appsからgetflashをダウンロードしてきてflashを入れますが、いくつか残念なお知らせ。

■ getflash  最新公式版を入れるもの

■ getflash10 古いver10を入れるもの

■ getflash_beta 最新のベータ版を入れるもの

の3つのアプリがあるのですが、なぜかbeta以外はうまく動きません。


→ 結論から言えば、最新ベータを入れることが可能。

→ その場合、Firefoxではflashが動かない。Choromiumでは動く。



※追記 beta以外でも入るようです。ただし無反応状態が長く続くので不安になります(笑)



 このあたりのチョイスで、やりたいことと、できることできないことのニュアンスが変わってきます。



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 しかし、ここで大事なお知らせ!


 この段階で、


□ Chromium バージョンのほうは、約117M使用/空き23M


□ Firefox バージョンのほうは、約122M使用/空き10M


の容量となっています。


 どちらにしても空き容量に余裕がないので、たとえば


■ alsaを入れて音を出す


なんてあたりは後回し、もしくはカットですね。



 第一、そもそも、その前に!まだ日本語化すらできていないのですから!


■ ブラウザの日本語表示


くらいにまではこぎつけて、(まだフォントも入ってない)


■ 日本語入力


のほうは諦めるというか、ちょっと工夫が必要になりそうです(笑)



 次回もまだ続きます。

 

2020年5月1日金曜日

【128MBのUSBメモリーにLINUXを入れる01】 128M(メガ)でLINUXは運用できるか?!



 以前にも挑戦したのですが、この「どこにも行けないGW(ゴールデンウィーク)」を使って、何の役にも立たない実験をしてゆくつもりです。


 というもの、ふだん私は「USBメモリ」 にライブLINUXを入れて、それぞれ別の環境を持ち歩きながら運用しているのですが、その場合、


◆ 2GのUSBメモリだと、PuppyLINUX日本語版(571)がギリギリ入ってそのまま運用できる。

◆ 4GのUSBメモリが、まあまあ使い勝手がよい

◆ 8G以上のUSBメモリなら、そこそこの重い環境でも持ち運べる


ということが体験上わかってきました。



 その際、特にPuppyLinuxは、

コンピュータのメインメモリにいったんシステムをまるごと読み込んで動かし、後でシステムをまるごと保存する

という動きになるので、


まるごと保存するファイルサイズが大きくなると、保存にかかる必要時間も長くなる


という問題点が生じます。


 デフォルトのPuppyLinuxでは、512Mのシステムサイズが設定されているのですが、ちょっとソフトやアプリを入れると、1Gくらいは欲しくなります。


 しかし、1Gのファイルサイズを毎回保存するのは、数分かかるので、 待ち時間がしんどいのですね。

 ちなみにUSBメモリの容量が2Gの場合、この保存用ファイルの大きさが大きく取れません。


 ですが、その分、保存にかかる時間も短いので重宝しています。


 バランスでいえば4Gぐらいのメモリで、なるべく小さく保存ファイルを作るのがベターでしょう。




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 話は変わりますが、2G(ギガ)どころか、容量が128M(メガ)しかないUSBメモリが転がっています。


 軽量なLinuxのファンである松尾さんとしては、この128MのUSBでLinuxが運用できないか?と考えたわけ。


 そこで、以前に


Browserlinux

https://www.browserlinux.com/


を試してみたのですが、これはシステムが93MとUSBメモリに一応容量的には入るものの、PuppyLinux特有の保存ファイルに取れる分がほとんどなく、実用不可ということになりました。


その顛末は、



【PuppyLinux備忘録006】 BrowserLinux 501を128MのUSBメモリにぶちこんでみた
 https://arekore-doresore.blogspot.com/2018/08/puppylinux006browserlinux-501.html




 に書いていますので、ご参照ください。



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 というわけで、違うディストリビューションを選択です。


 今回からは、あの最小Linuxである


 Tiny core Linux
 http://www.tinycorelinux.net/


を使ってみます。



 このTinyCoreLinuxにはちょっと古いですが日本語版(452J 2012年)があります。しかし、ネットワークまわりの設定がどうにもうまくいかないので、使えません(私の環境だけかもしれません)。

 それに、年式も古いので、新しいものを使おうと思います。


TinyCoreLinuxは現在も更新が続いており、最新版11は2020年式です。



 ↑の公式サイトから、最新版をダウンロードしますが、


◆ CUIオンリーのcore

◆ GUIベースのTiny Core

◆ Wifi等付のCore Plus


の3種類があります。128MしかUSBメモリの容量がないので、ここはあえて真ん中のTiny Coreを選びましょう。

 Plusでもいいのですが、必要なものは後から追加して、かつCUIオンリーではブラウザが使えないためです。



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 というわけで、以下の作業を


1) 公式サイトから Tiny Core 16MのISOイメージをダウンロードして、CDなどに焼く。(USBメモリでもよい。その場合は、本体USBとターゲットUSBの2本メモリが必要になる)


2) CDもしくはライブUSBで、Tiny Core Linuxを動かす。


※ ここでチェック箇所

 ■ ネットワークが繋がっているか(有線LANが必要)

 ■ Appsで、アプリファイルがダウンロードできるか

 → この2つがまず重要です。日本語版を試した時は、ネットワークに繋がってもAppsが動かないなどのトラブルが多く、断念しました。


→ 有線LANがなく、Wifi環境しかない人は、1)に戻って、Core Plusを選択しましょう。その場合、ISOイメージファイルは200Mを超えますので、CDに焼くか、こちらはサイズの大きいUSBメモリが必要になります。

(128M×2つではこの方法は不可ということ。片方が1Gのメモリなどが必要)


3) Appsが動作すれば、tc-install というインストールソフトをダウンロードしてきて、セットします。

→ これで、ようやく元のTiny core Linuxから、ターゲット先のUSBメモリへ放り込めるようになります。


4) tc-installを使って、USB-HDDにTiny Core linuxをインストールします。これでライブUSBの128Mのものが出来ました。

 理論上は16Mしか使っていないので、あと100Mくらい空きがあります。そこへ、Appsから

■ Chromium

■ Firefox

などのブラウザを取ってきてインストールします。Chromiumが50M弱、Firefoxが80Mくらいになり、ちょうど128MのUSBに収まります。


→ これで英語版、英語環境としてはブラウザオンリーのLinuxが作れたことになります。