2019年9月6日金曜日

天体望遠鏡シリーズ 大一光学マニアックス



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※ この記事の内容は、あくまでも推定です。大一光学さんに確認を取っていませんので、マニアの想像上のたわごととしてお楽しみください。



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 入門編鏡筒マニアとしての天体望遠鏡の沼シリーズ、まだまだ続きます。



 スコープテックさんのラプトルの製造は大一光学さんであることは有名ですが、



 大一光学
http://www.daiichikogaku.ecnet.jp/



 たとえば、ラプトルの対物アクロマートレンズは「久保田光学さん」製であることが公言されているなど、



 久保田光学
 http://www.rnac.ne.jp/~uccc/



 その構成は、大一光学さんのOEMベースモデルから、いろいろとブラッシュアップされていることが伺えます。



 この、「製造・大一光学」シリーズは、調べれば調べるほど面白いというか、沼にはまりこむ奥深さで、もはや松尾は溺れて沈んでしまいそうです(苦笑)



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『スコープテックラプトル50の原型は?』



大一光学ベースモデル(推定) 50D




 口径50 焦点距離600㎜で、のぞき穴スコープの鏡筒です。これがベースだと考えられます。





 ただし、三脚が現行品は変更になっていて、


 大一光学 M60I  口径60 焦点距離600㎜







に近いものに変わっています。伸縮なし三脚です。まったく同じものではないかもしれませんが、つくりは似ています。足の長さがラプトル50のほうが短いと思います。


ラプトル50 伸縮なし 脚89センチ

M60I 伸縮なし 脚110センチ





 ところが、このM60Iは、スコープテック品には採用になっていません。とても近い兄弟機なのですが、 ボツになっているのです。



■ ラプトル60  口径60 焦点距離700㎜

■ アトラス60  口径60 焦点距離800㎜




 これらに近い大一光学のベースモデルとしては


□ 大一光学 608/618  口径60 焦点距離800㎜


などがありますが、 口径50・60ミリ で 焦点距離800㎜ という構成は、1980年代ごろには入門機としてよくある構成なので、あまり気にしないほうがよいと思われます。



 よくオークションで出てくる


■ アトラス光学(現ビクセン) ファミリー800・ファミリー800DX

  口径50 焦点距離800㎜


というシリーズもありますが、これも大一光学OEMだと思います。




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 M60Iが、基本構成はラプトルシリーズに似ているのに、ベースモデルとして不採用だった理由は、実はなんと


スコープテックのサイトにヒントが!


ちゃんと書いてありました。


対物レンズ (スコープタウン・パツショップ)
https://scopetown.co.jp/SHOP/109323/list.html



スコープテックさんは、いろんな望遠鏡パーツも扱っておられるのですが、ここに自作兼補修用のレンズのコーナーがあります。


 その中で、口径60 420/480/600㎜のレンズパーツの記載にだけ、特別なことが書いてあるのです。




このレンズは設計が古いため、45倍以下の低倍率での使用をおすすめいたします。”



 ほかのレンズにはこうした記載がないことから、おそらくM60Iあたりで採用になっていた口径60のレンズは、古い設計である、ということなのでしょう。



 そうすると、ラプトル50/60・アトラス60などのレンズは、新設計あるいは大一標準搭載品とはあえて変えていることが推測されるわけですね。


 
  ね~?こんなところまで調べてゆくと、完全に深みにハマりそうでしょ?



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 <おまけ> 


 大一光学の天体望遠鏡については


 僕のモノクロームさん

https://kimamaphoto.wordpress.com/2010/09/25/%E5%A4%A7%E4%B8%80%E5%85%89%E5%AD%A6%E3%81%AE50%E3%83%9F%E3%83%AA%E5%B1%88%E6%8A%98%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%89/


のブログにも詳しい記述があります。参考まで。





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