以前にも挑戦したのですが、この「どこにも行けないGW(ゴールデンウィーク)」を使って、何の役にも立たない実験をしてゆくつもりです。
というもの、ふだん私は「USBメモリ」 にライブLINUXを入れて、それぞれ別の環境を持ち歩きながら運用しているのですが、その場合、
◆ 2GのUSBメモリだと、PuppyLINUX日本語版(571)がギリギリ入ってそのまま運用できる。
◆ 4GのUSBメモリが、まあまあ使い勝手がよい
◆ 8G以上のUSBメモリなら、そこそこの重い環境でも持ち運べる
ということが体験上わかってきました。
その際、特にPuppyLinuxは、
コンピュータのメインメモリにいったんシステムをまるごと読み込んで動かし、後でシステムをまるごと保存する
という動きになるので、
まるごと保存するファイルサイズが大きくなると、保存にかかる必要時間も長くなる
という問題点が生じます。
デフォルトのPuppyLinuxでは、512Mのシステムサイズが設定されているのですが、ちょっとソフトやアプリを入れると、1Gくらいは欲しくなります。
しかし、1Gのファイルサイズを毎回保存するのは、数分かかるので、 待ち時間がしんどいのですね。
ちなみにUSBメモリの容量が2Gの場合、この保存用ファイルの大きさが大きく取れません。
ですが、その分、保存にかかる時間も短いので重宝しています。
バランスでいえば4Gぐらいのメモリで、なるべく小さく保存ファイルを作るのがベターでしょう。
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話は変わりますが、2G(ギガ)どころか、容量が128M(メガ)しかないUSBメモリが転がっています。
軽量なLinuxのファンである松尾さんとしては、この128MのUSBでLinuxが運用できないか?と考えたわけ。
そこで、以前に
Browserlinux
https://www.browserlinux.com/
を試してみたのですが、これはシステムが93MとUSBメモリに一応容量的には入るものの、PuppyLinux特有の保存ファイルに取れる分がほとんどなく、実用不可ということになりました。
その顛末は、
【PuppyLinux備忘録006】 BrowserLinux 501を128MのUSBメモリにぶちこんでみた
https://arekore-doresore.blogspot.com/2018/08/puppylinux006browserlinux-501.htmlに書いていますので、ご参照ください。
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というわけで、違うディストリビューションを選択です。
今回からは、あの最小Linuxである
Tiny core Linux
http://www.tinycorelinux.net/
を使ってみます。
このTinyCoreLinuxにはちょっと古いですが日本語版(452J 2012年)があります。しかし、ネットワークまわりの設定がどうにもうまくいかないので、使えません(私の環境だけかもしれません)。
それに、年式も古いので、新しいものを使おうと思います。
TinyCoreLinuxは現在も更新が続いており、最新版11は2020年式です。
↑の公式サイトから、最新版をダウンロードしますが、
◆ CUIオンリーのcore
◆ GUIベースのTiny Core
◆ Wifi等付のCore Plus
の3種類があります。128MしかUSBメモリの容量がないので、ここはあえて真ん中のTiny Coreを選びましょう。
Plusでもいいのですが、必要なものは後から追加して、かつCUIオンリーではブラウザが使えないためです。
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というわけで、以下の作業を
1) 公式サイトから Tiny Core 16MのISOイメージをダウンロードして、CDなどに焼く。(USBメモリでもよい。その場合は、本体USBとターゲットUSBの2本メモリが必要になる)
2) CDもしくはライブUSBで、Tiny Core Linuxを動かす。
※ ここでチェック箇所
■ ネットワークが繋がっているか(有線LANが必要)
■ Appsで、アプリファイルがダウンロードできるか
→ この2つがまず重要です。日本語版を試した時は、ネットワークに繋がってもAppsが動かないなどのトラブルが多く、断念しました。
→ 有線LANがなく、Wifi環境しかない人は、1)に戻って、Core Plusを選択しましょう。その場合、ISOイメージファイルは200Mを超えますので、CDに焼くか、こちらはサイズの大きいUSBメモリが必要になります。
(128M×2つではこの方法は不可ということ。片方が1Gのメモリなどが必要)
3) Appsが動作すれば、tc-install というインストールソフトをダウンロードしてきて、セットします。
→ これで、ようやく元のTiny core Linuxから、ターゲット先のUSBメモリへ放り込めるようになります。
4) tc-installを使って、USB-HDDにTiny Core linuxをインストールします。これでライブUSBの128Mのものが出来ました。
理論上は16Mしか使っていないので、あと100Mくらい空きがあります。そこへ、Appsから
■ Chromium
■ Firefox
などのブラウザを取ってきてインストールします。Chromiumが50M弱、Firefoxが80Mくらいになり、ちょうど128MのUSBに収まります。
→ これで英語版、英語環境としてはブラウザオンリーのLinuxが作れたことになります。
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