2022年9月26日月曜日

【Amazon Fire 備忘録04】電源ボタンが壊れたFire HD10

 

 ヤフオクで激安だったので、AmazonのFire HD 10をゲットしました。




 いま、ちょうどそのマシンでこのブログを書いています。fireHDは第5世代で、ちょっと古い型番ですが、最新のもの(第11世代)も所有しているので、速度がどれくらい違うのかチェックしてみようと思って落札。千円ちょいでした(^^

 fire10は中古でも新しい型番のものは5000円以上します。

 それが1000円台だったので、超激安!

 これまたジャンクでゲットしていたappleのワイヤレスキーボード(それも英語版)を無線(BT)でつないで入力しています。


 ★ここでTips! アップルの英語キーボードの場合はキーマッピングがすこしややこしいです。日本語キーボードのほうがすんなり使えると思います。

 英語キーボードの場合は、 Sift+Space で かな/英数 の切り替えができます。

 日本語キーボードは、スペースキー両端の 英数/かな キーでそのまま切り替えられます。


 写真で見てもらえばわかりますが、ワイヤレスキーボードとHD10の横サイズがけっこう同じくらいで、すっきりまとまっています。

 100均のタブレット台との3点セットで、ノートPC代わりになるので、ちょっと面白い!


 持ち運び性・可搬性という意味では、ノートPCに軍配が上がりますが、ふだん使いのタブレットで仕事やブログ書きができるのは、グッドです。


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 さて本題。今回落札したHD10が安かったのは、「電源ボタンが壊れている」からだったのですが、実際に到着してから、うーむと悩みました。


 電源ボタンが壊れているということは、シャットダウンや再起動などにも支障があるということ。一般的には画面オフからの復帰もできないので、たいへん困ります。


 落札したHD10が到着したときは、電源が入った状態でやってきたので、USB電源ケーブルを繋いだら即復帰してくれたため、そのまま使えたわけですが、そこでふと恐怖が。


「もしこのまま電源が落ちたら、二度と起動できないのでは?」


という恐ろしい予感です。


 なので、USB経由で命令を送れるように、ADBの設定をしたり、ADB母艦となるPCを用意したり、いろいろ慌てたのですが、結論から言えば


安心してください!


大丈夫です。


 その前に、普通のアンドロイド機種や、一部のAndroid機種の場合は、電源が切れた状態でUSB電源を繋ぐと


「電池残量の表示」


がなされて、そのまま再度画面が暗転します。


 その状態では電源が入ったわけではないので、往生しまっせ!なのですが、fireタブレットの場合は、USB電源が接続されると、そのまま


「起動」


してくれるのです!やった!


(逆に、電池残量表示はしてくれない)


 というわけで、Amazon Fire シリーズの場合は、電源ボタンが壊れても、意外となんとかなります。


(もちろん、再起動させたりしたいことが出てくるので、ADBの設定くらいは済ませておきましょう)

✴ ADBとはUSBケーブルで繋いだ別のPCからコマンド(命令)を送って、アンドロイド本体を制御するしくみです。PC側にもドライバなどが必要で、アンドロイド側でも「命令を受け入れる」という設定が必要になります。






2022年9月24日土曜日

回線速度計測による簡易ベンチマーク CPU性能に比例する回線速度の検証

 

 おなじ建物内、オフィス内など、基本的に同一環境と思われる空間内でWiFiの回線速度を計測すると、複数の機器でのCPU能力、あるいは機器のトータルの性能に比例して数値が変化することを見つけました。


 一般的には、「回線速度」と「機器性能」はそれぞれ独立しているものと解釈されていますが、実際にはおなじ回線を用いる限りではわかりやすくマシン性能に比例して数字が出ますので、

 

「簡易的なベンチマーク」

 

として用いることができます。

 

 自分が所有していない機器との比較はできないものの、自分が持っている機器同士では

「どのマシンの性能が高いのか」

 を判別するひとつの目安になります。

 

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 速度計測にはFast.comを利用しました。当方のベース回線はeo光です。

 

https://fast.com/ja/ 

 

 ◆ Fujitsu MP702 Celeron 877(1.40GHz) メモリ2G

 Linux Mint 20.3 WiFi A 200Mbps


 

◆ iPhone11 

 WiFi A 510Mbps


 WiFi G 92Mbps


 WiFiのAとGではかなり数値が変わります。ちなみに計測環境は、WiFiルータとおなじ室内に機器をおいて測っています。(木造一戸建て・リビング内で計測)

 ベンチマークの詳細は、機器構成などによって変動するわけですが、ざっくり言っていPhone11は、MP702の2.5倍くらいの性能があることがわかります。 


◆ iPad7 

 WiFi A 480Mbps

 WiFi G 74Mbps


◆ iPhone8 

 WiFi A 420Mbps

 WiFi G 82Mbps


◆ iPhone6Plus 

 WiFi A 170Mbps

 WiFi G 48Mbps


◆ iPhone6 

 WiFi A 180Mbps

 WiFi G 50Mbps

 

◆ iPhone5S 

 WiFi A 80Mbps

 WiFi A 24Mbps


◆ amazon FireHD 10 (第9世代) MT8183 2.0GHz メモリ2G

 WiFi A 210Mbps

 WiFi G 48Mbps

 

(ざっくりとした話として、アマゾンのHD10・MT8183オクタコアは、iPhone6程度の性能と言われることが多いですが、おおむね合致していることがわかると思います)

(iPhone6と6Plusの 挙動も、おなじA8で画面の大きいPlusのほうが不利なのではないか?なんて言われていましたが、それを示す数値になっています。(わずかな差ですが)各ベンチマークの数値でも、6のほうが6Plusより少しだけ速いものが存在するのはそのためでしょう。)

 

◆ amazon Fire HD 8 (第7世代) MT8163V/B 1.3GHz メモリ1.5G

 WiFi A 72Mbps

 WiFi G 45Mbps

 

 ◆ amazon Fire 7  (第7世代) MT8127 1.3GHz メモリ1G

 WiFi A 69Mbps

 WiFi G 49Mbps

 

(第7世代くらいのMT8163V/BとMT8127は思ったより差がありませんでした。何度か計測すると逆転する時も)

 (おおむね、このあたりでiPhone5Sと同等。それを考えるとiPhoneって基本的にものすごく高性能なのだとわかります。)

 

 

 ◆ amazon Fire HD 10  (第5世代) MT8135 1.5GHz メモリ1G

 WiFi A 62Mbps

 WiFi G 38Mbps

 

◆ mouse MADOSMA Q501  Snapdragon410 1.2Ghz メモリ1G

 WiFi Gのみ 47Mbps

 

◆ KTE TYD-108H  MT6580 1.3Ghz メモリ2G

 WiFi Gのみ 45Mbps

 

(TYDのタブレットは素性がよくわかりません。CPU-Zでは、MT6592 8コア が載っているとのことですが、WiFi Gしかないので、Aの場合にどこまで速度が伸びるか不明。 

Rodoid infoではMT6580の4コア1.3Ghzと表示されます。)


 

 ◆ NEC PC-VY20M Celeron575(2Ghz)メモリ2G

  XenialPup 7.5 WiFi Gのみ 43Mbps

 

 

 ◆ DG-Q10SR3D RK3188 1.6Ghz メモリ2G

 WiFi A 26Mbps

 WiFi G 25Mbps

 

 (なぜかWiFi AでもGでも数値が同じようなものです。機種の特性というか、仕様なのかもしれません)

 

 

◆ TOSHIBA AT570 Tegra3 1.3Ghz メモリ1G

 WIFi Gのみ 35Mbps



◆ iPad3 A5X メモリ1G

 WiFi A 28Mbps

 WiFi G 15Mbps


(なんとか計測しましたが、実際には途中で止まったようにみえたり、計測そのものがしんどい場合があります。つぎのmomo9も似たような感じですが、WiFi Gで10Mbpsくらいしか出ない機種は、2022年現在ではあまり実用的ではないスペックに相当します。用途を限定すれば使える、という感じですね)



◆ Ployer momo9 Allwinner A10 1.5Mhz メモリ512M

 WiFi Gのみ 9.1Mbps


(懐かしの中華タブレットです。Cortex-A8のシングルコアですが、Tegra3が4コアの走りくらいのSOCなので、おおむね性能比通りのような数値比率と思えます。)



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(全体を通してみても、言えることは各機器での「計測値回線速度」は「CPU性能・機器の環境性能に比例する」と言えると思います。なおかつ、気をつけなくてはならないのは「本来値回線速度」はめちゃんこ速い機器でないと計測できない、という点ですね)


(「本来値回線速度」は、本来その回線が持っている最大ポテンシャルを意味しますが、現実的にその人が所有している機器の性能によってボトルネックが発生するようです。「計測値回線速度」は、そのボトルネックによって絞られた数値なので、本来値かどうかはわかりません。

 つまり、その人がボトルネックのない「めちゃんこ速い機器」を所有していない限り、本来のポテンシャルはわからない、ということを意味します)

 

 うちの場合はeo光の1Gbpsコースを契約していますが、私が持っている中で最速のiPhone11でも半分くらいの速度しか出ていないことがわかります。

 理論値でなくて、実際にどこまで出るのかは、もっと速い機器を所有していないと計測できないということです。

 

 たいへん興味深い結果ですね。

 

2022年9月8日木曜日

【Amazon Fire 備忘録03】 歴代 Amazon Fire HD 10 のスペック・仕様の違い

  Amazon Fire シリーズの比較もいよいよラストです。今回は Fire HD 10 の違いについて。


 



◆ Amazon Fire HD 10 (第11世代) 現行品

 FireOS7.3 (Android9) メモリ3G(PLUSは4G)

 1920×1200(フルHD)IPS MediaTek MT8183 8コア64ビット2GHZ

 カメラ5M/2M


◆ Amazon Fire HD 10 (第9世代)

 FireOS7.3 (Android9) メモリ2G

 1920×1200(フルHD)IPS MediaTek MT8183 8コア64ビット2GHZ

 カメラ2M/2M


◆ Amazon Fire HD 10 (第7世代) 

 FireOS5.3 (Android5.1) メモリ2G

 1920×1200(フルHD)IPS MediaTek MT8173 4コア64ビット1.8/1.4GHZ

 カメラ2M/0.3M


◆ Amazon Fire HD 10 (第5世代)

 FireOS5 (Android5.1) メモリ1G

 1280×800  MediaTek MT8135 4コア1.5/1.2GHZ

 カメラ5M/0.3M




 Fire HD 10 に関して言えば、現行品の第11世代の一択です。第9世代も悪くはないのですが、Fire7から続く「縦長形状」を踏襲しているので、背高ノッポのデザインのまま全体が大きくなっているという特徴があります。

 ところが、現行モデルからは、横置き主体のデザインになってるため、縦横比のバランスがよくなっています。


 ボディデザインそのものが修正されたのが「現行品」ということです。

 

 そのほか、大きな選択ポイントとしては、第11世代と第9世代のみが「オクタコア(8コア)」なので、性能が大きく違います。

 

 第7世代と第5世代は、結局 Fire HD 8 程度の性能しかないので、微妙です。

 

 HD10のもっともよいところは、1920×1200のフルHDが表示できることですが、画素数が多くなると当然SOCも高性能なものが欲しくなるので、8コアは必須と考えてよいと思います。

 

  Antutuスコアはないのですが、Geekbench5で計測すると


◆ MT8183 → 1344

◆ iPhone7(A10) → 1354


なので、同じCPUを持っている「iPad 第7世代」と近い性能だとわかります。

 

 iPad7は約3万5千円、Fire HD 10 は約1万6千円くらいなので、 その意味ではコスパは良いと思います。

 

 SOCだけで言えば「半額で同性能」くらいのイメージで認識できますね。

 

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 中古で買うときは、とても買いにくい製品でもあります。


 というのも、HD8くらいだと3千円〜4千円程度で中古・ヤフオク品があるのですが、HD10は第9世代・第11世代と新しいものしかないので、出玉が少ないという特徴があります。


 逆にHD10の第7世代とかはたまに出品があるのですが、やっぱり4千円〜5千円以上の値段がつきます。

 そうすると結局4コアSOCなのに、HD10 第7世代は「割高」になってしまうのです。

 安いHD8を買ったほうが安くつく、というオチですね。



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<中古でFireシリーズを買うときのめやす>

 

 ◆ HD10は中古では買わない。けしてお得ではない。プライムデーなどで新品を半額で買うのが一番得。

 ◆ HD8は、安ければ第7世代が2000円台から入手できる。平均は3000円台。

 ◆ Fire7は、2000円〜3000円程度を中心に玉数が多い。

 ◆ Fire7の第5世代は1000円〜で入手すべし。

 

 ◆ 新品で買うならHD10かHD8がおすすめ! Fire7は選択しない。

 

 

 

 

 

 

2022年9月7日水曜日

【Amazon Fire 備忘録02】 歴代 Amazon Fire HD 8 のスペック・仕様の違い

  前回の7インチに引き続いて、今回は8インチの仕様を比較します。

 


 

 


◆ Amazon Fire HD 8 (第10世代) 現行品

 FireOS7 (Android9) メモリ2G(PLUSは3G)

 1280×800IPS MediaTek MT8168 4コア64ビット2GHZ

 カメラ2M/2M


◆ Amazon Fire HD 8 (第8世代)

 FireOS6 (Android7.1) メモリ1.5G

 1280×800IPS MediaTek MT8163V/B 4コア64ビット1.3GHZ

 カメラ2M/2M


◆ Amazon Fire HD 8 (第7世代) 

 FireOS5.3 (Android5.1) メモリ1.5G

 1280×800IPS MediaTek MT8163V/B 4コア64ビット1.3GHZ

 カメラ2M/0.3M


◆ Amazon Fire HD 8 (第6世代)

 FireOS5 (Android5.1) メモリ1.5G

 1280×800IPS MediaTek MT8163V/B 4コア64ビット1.3GHZ

 カメラ2M/0.3M


◆ Amazon Fire HD 8 (第5世代)

 FireOS5 (Android5.1) メモリ1G

 1280×800 MediaTek MT8135 4コア32ビット1.3GHZ

 カメラ2M/0.3M

 

 

 Fire HD 8 については、第5世代を除いて6〜10まで実はあまり仕様に変わりがなく、SOCは1.3GHZが長らく続いて、ようやく現行品で2GHZになったことがわかります。


 第5世代だけが、ちょっと画面が大きくなったFire7くらいの位置づけだったのが、第6世代からはずっと


「バランスのとれた仕様」


を目指していることがよくわかります。

 

 簡単に言えば「MT8168」+メモリ1.5Gくらいの構成が、7〜8インチタブレットのスタンダードであり、それ以上の仕様がなくても、まあそこそこ動く、ということだと思います。

 

 前回もちらりと載せましたが、MT8168のAntutuスコアが「91045」くらいで、これがiPhone6の「79100」くらいよりちょっと速いくらいなので、 まあコストとのバランスがこのへんで落としどころなのかな、という感じもします。


 FIre HD 8 は今のところどの機種でもアンドロイド化しやすいので、お好きなのをチョイスすればいいと思います。

 

 新品購入であれば頭ひとつ飛び出た「第10世代」を選び、中古であれば「第5世代だけを避ける」とよいでしょう。

 

 

(次回はFire HD 10について比較します。)



2022年9月6日火曜日

【Amazon Fire 備忘録01】 歴代 Amazon Fire 7 のスペック・仕様の違い

 

 普段はiPhoneやiPadを中心に使っているのだけれど、安価なAndroidタブレットを探していて、AmazonのFireシリーズに目をむけるようになりました。

 

 FireシリーズはAmazonの独自OSであるFireOSが載っていて、ふつうのAndroidではなく

 

 めちゃんこカスタマイズされまくった仕様

 

なのでクセがすごい!のですが、 コンピュータに詳しい人であれば、けっこう自由に使いこなせます。

 

 今回は、いちばん手頃で安い Fire 7 の仕様の違いについてまとめます。

 

◆ Amazon Fire 7 (第12世代) 現行品

 FireOS8 (Android11) メモリ2G

 1024×600IPS MediaTek MT8168V/B 4コア64ビット2GHZ

 カメラ2M/2M


◆ Amazon Fire 7 (第9世代)

 FireOS6.3 (Android7.1) メモリ1G

 1024×600IPS MediaTek MT8163V/B 4コア64ビット1.3GHZ

 カメラ2M/2M


◆ Amazon Fire 7 (第7世代) 

 FireOS5.3 (Android5.1) メモリ1G

 1024×600IPS MediaTek MT8127 4コア32ビット1.3GHZ

 カメラ2M/0.3M


◆ Amazon Fire 7 (第5世代)

 FireOS5 (Android5.1) メモリ1G

 1024×600 MediaTek MT8127 4コア32ビット1.3GHZ

 カメラ2M/0.3M



 現行品は第12世代です。SOCのMT8168V/Bは、Fire HD 8 のSOC(MT8168)と近いので、7インチと8インチのCPU性能差は少ないと考えます。


 けれど第12世代は、GooglePlayがきちんとインストールできず、Androidマシンとして活用できないので、微妙です。


 Androidとして使いたい!という場合のオススメは 第9世代 だと思います。

 

 

 中古やメルカリ・ヤフオクなどを含めて

 

 「この世で一番安い実用アンドロイドタブレット」

 

を探したい場合は、 第5世代 がいいと思います。


 Android5が動き、かつ、第7世代とSOCが同じで、性能差がほぼなく、安い!からですね。美麗中古で1000円くらいからあります。



 Antutuスコア・ベンチマークでいうと、Tegra3のnexus7が「16535」くらいの性能で、MT8127の第5・7世代が「23126」くらいです。

 一時期安価スマホで流行したsnapdragon210で「21020」くらいのスコアなので、おおむねそれらよりはちょっとだけ速い感じですね。


 ちなみに第12世代のSOCはMT8168V/B(2GHZ)ですが、Fire HD 8 のMT8168が「91045」のAntutuスコアなので、iPhone6くらいの性能です。


 性能バランスで言えば、Fire HD 8 くらいが一番使いやすいのかな、と思います。



(次回は Amazon Fire HD 8 のスペック比較です)