2018年8月26日日曜日

【映画の感想】  カメラを止めるな!は映像やってた人間にとっては同窓会っぽい。



 大ヒット御礼中の「カメラを止めるな」ですが、もちろんわたくし松尾も拝見いたしました。


 感想書こうかな、と思ってた矢先に「いわゆるパクリトラブル」まで起きてしまって、タイミングを逃しておりましたが、



「カメラを止めるな」本編、ならびに、「著作権等について」



のどちらも、感想を書いておきます。



 公式 カメラを止めるな
http://kametome.net/index.html







<映画編・感想>


 ネタバレなしで書いてしまうと、これまたのちにトラブルになる原因でもある



「構成やプロット、展開とは何か」



という点では、先行作品や似たものは他にもあると思います。 だから、「カメ止めの構成やアイデアはすごい!」と捉えてしまうと、そこはいろんな意味で問題があるかな~という感じもします。


 しかし、前半と後半を総括した中でのこの物語のスゴさ、というか「良さ」というか「熱さ」というのは、



「クリエイション活動を行ってきた人たちにとっては、あの頃の自分だし、今行っている人にとっては、今の自分だし、まだ何者でもない人たちにとっては未来の自分」


でもあるような、そういう青春の熱気なんだと思います。




 私も、HDになるまでのSD時代に足かけ十年近く映像をやってきて、ああいうことをしていました。それは懐かしい気持ちでもあるし、「いいなあ!」といううらやましさでもあるし、なんだか、


 同窓会で話に花が咲いているような


そういうテイストが感じられた点が、グッときたのです。



 もちろん、映像屋さんだけじゃなく、演劇やってた人でもいいし、文芸でもいいかもしれない。


 体育祭や文化祭の運営をしたことがあるよ、とか、そういうのでもいいです。


 若さとともに一生懸命何かを考えて、それをやった!という人には、「カメラを止めるな!」の空気感は、すごく共感できるものになるのだと思います。







 <著作権編・感想>


 実は、私も長編映画の権利をひとつ持っています。それを小説化したり、あるいは舞台化する場合にも、権利として私の許可が必要なものをひとつ所有しているし、その契約書も持っています。



 ところが、とても悲しいことに、それを書いた人物が現在では死去してしまっていて、仮に私がその権利を行使して映画や小説を発表してもいいのだけれど、



「そのことを遺族がどう感じるか」



に注目すると、どちらが善や正義かわからないので、封印している、という作品です。


 作品そのものは、短編パイロット版が、小さな映画祭の賞を受賞したりもしているので、よい作品であることは間違いないのですが、私はその作者に敬意を表しながら、今のところその作品を封印しています。





 あるいは別の作品で、モデルとなっている人物がその公開をよく思わなかったので封印している作品もあります。



 また、私が高校時代に作った演劇は、その下の世代の中学生などによって結果3演されているらしいのですが、原作者への断りなどは一切ありませんでしたが、まあ学生のやってることですので、目くじらを立てて何か言うほどのことではありません。


(個人的には、後輩達が私の知らないところでその演劇を再演していた、ということは嬉しいことなのですがね)



 こうしたことは、本当に難しく、今回の映画のように「GHOST IN THE BOX」の舞台を再演したり、あるいは「カメラを止めるな!」に大きく変えることについては、いろんな気持ちの問題や、細かな手続き上の問題が生じることは多々あるのです。


 単なるアマチュアの私にでさえ、そうした作品が2つも3つもあるのですから、こうした著作権上の手続きは、本当におろそかにせず、時間をかけて準備をしてゆくほうがいいと思います。


 今回の映画については、ここまでヒットしなければ、大きなトラブルに発展しなかった、というifもあるのかもしれません。






 上田慎一郎監督と奥さんのふくだみゆきさんの二人三脚での活動振りを見ていると、


「ああ、うちの奥さんと私もこんなことずっとやってたなあ!」


という新婚の頃の私達を思い出します(苦笑)



 うれしはずかし懐かしいですね。



  私は残念なことにその後、映画人にはなりませんでしたが、大林監督やら井筒監督やらにいろいろ褒めていただいたり、小さな賞をいろいろ頂いたのは、よい思い出です。



2018年8月2日木曜日

【PuppyLinux備忘録006】 BrowserLinux 501を128MのUSBメモリにぶちこんでみた



==========


 PuppyLinuxを実用的に使うための備忘録です。



 今回は、超軽量と言われたBrowserLinuxを128MのUSBメモリで運用できるのか実験。



==========







 もはや15年くらい前のものでしょうか。


 128G(ギガ)じゃなくて、128M(メガ)の頃のUSBメモリ。



 ふだんPuppylinuxをライブUSBで運用している松尾ですが、今回は、なんと、




 93MBしかない、BrowserLinux 501を128MBのUSBメモリに入れて動くのか



大実験してみました。



browserlinux https://www.browserlinux.com/


 ブラウザリナックスは、その名のとおり、基本的には「ブラウザしかない」linuxで、そのためにサイズが極小の93MBしかありません。


 スペックは


  • Web-browser: Firefox 5.0.1
  • Flash 10.3
  • PDF-reader
  • Music Player


こんなの。firefox古すぎですが、そこはご愛嬌。



 さっそくインストールすると、



動いた。しかし、設定を保存しようと保存ファイルを作ったら、




ストレージがほとんどないから死にそう!


と怒られました!!!



(ちなみに、保存ファイルを作らなければ、とりあえずはなんとか動きます。 その場合はライブCD起動とまったくおんなじ状態ですが)



さらに、日本語化もされていないので、日本語化のためにsfsファイルを当てると、さらに容量が切迫するので、



たぶん、実用にはならない


と思います。残念。



 ちなみに、保存ファイルを作らない状態でのUSB内部のファイルサイズは、



こんな感じ。



93MのブラウザLinuxさんでも、116Mは取られてしまいます。


残り23Mでは、ブラウザのキャッシュにもならん・・・。