2013年8月16日金曜日

【松尾バイトの「クリエータ入門講座」夏休み編2】 しょせん、遊びなのか?



 こんにちは。

 講座はまだ夏休み中ですので、しょーもない話をぼんやりと書きましょう。

 今日、面白いブログ記事をみつけたので、紹介します。


 文章で飯を食っていくということ(本とebookの公園さんより)


 あれ?また講座本編でやったような内容かな?と思った方。今日は肩の力を抜いて大丈夫です。

 記事の執筆者さんは、紙媒体の出版から電子書籍まで、仕事でからんでこられた方なので、話がリアルで面白いです。

 


 さて、内容のおさらい。

 最初は、「出版業界」なるものと「電子書籍業界」なるものを比較しながら、そもそも「電子書籍業界」があるのか?というお話ですが、徐々に、

 紙ベースの時の書き手は食えたけれど、電子ベースになると食えない

という話へ移っていきます。なあるほど。


 雑誌などが売れていた時代は、ざっくり記事一本が10万~20万になったけど、電子ベースだと一本1万~2万だから大変ッス。ということなんですが、注目はその後です。

 書き手にお金を払うのとグーグル(広告)に払うのとどっちがコスパに優れるか

という議論。これは、ガツン、とやられますよね?

 雑誌というのはご承知のとおり、広告宣伝がないと成立しません。だとしたら広告の載った雑誌を買ってもらうために、ライターを育てるか、それとも、グーグルややほーに任せるか、という議論なんです。

 これはがどうとか電子がどうとか、そういう低レベルの議論をぶっ飛ばして、ガツン!です(笑)。

 こりゃ負けるよね。って感じ。

 記事の後半は、フリーランスの話やセルフパブリッシングの話にもそれとなく触れておられるので、ご興味のある方はじっくり読んでください。



=========



おなじ現象を、まったく逆の面から捉えている方もおられるので、そちらもご紹介。

こちらは有名なちきりんさんの日記から

低価格ジョブは民主的な市場に不可欠

こちらは、ネット上の記事執筆が1万~2万だというおなじ事実を、別の視点から捉えておられます。

プロのライターは食いっぱぐれるかもしれないが、素人ライターが参入できる余地が増えた!

という見方で肯定的に見るわけです。

 このブログの読者さんは、どちらかと言えば、マジなプロではなく、素人寄りでしょうから、ちきりんさんの見方をすれば

 アナタ・ワタシにとって、チャンスの時代到来!

と読み取ることもできますね。




==========




 こうした議論の中で、私個人は両方とも正しいと思っています。プロの書き手の世界の裾野が広がり、書くことだけで食べていくのは難しくなる。その代わり、マジなプロも、素人まがいも、カオスな中で記事が生み出されてゆく・・・みたいな感じでしょうか。


 それが紙メディアであるべきか、電子メディアか、という議論より、もっと大事なことを少し話します。

 それが、前回のホイジンガのおっさんの理論とも関係あるのですが、

 ホイジンガ曰く、人にとって大事なのは遊ぶことなわけですから、


 結局、暇つぶしの時間にナニをいじるか

ということが極論なんだと思うのです(爆笑)

 暇つぶしに雑誌を買っていた時代から、暇つぶしにテレビがとりあえずついてた時代を経て、暇つぶしにネットサーフィンしたり、暇つぶしにツイッターみたり、暇つぶしにモ○ゲーしてる時代を生きてる、ってことです。

 ホイジンガのおっさんの言うとおり、暇つぶしの遊びの時間をどう費やしているかが変動するだけで、そのときウケた業界は成長し、変化によって衰退するまでのことなんです。


 その時代に応じて、人々の手には、暇つぶしできるツールが与えられてきました。そして、そのツールを生き生きと使って、暇をつぶしてきたのが現代人です。

 まさにホモ=ルーデンスですね。

 創造的活動とは、ある意味、面白そうな遊びを提案する、ということでもあります。

 ゲームクリエーターなんて大層な名前で呼ぶとかっこいいですが、暇つぶし製作者でもあるわけで(苦笑)

 だったら、創作が芸術だとかなんだとか大げさに考えないで、肩の力を抜いてゆるーく向き合ってみるのもいいかもしれません。

 所詮は、お遊びなんですから(笑)




0 件のコメント:

コメントを投稿