2013年7月27日土曜日

【松尾バイトの「クリエータ入門講座」7】 クリエイティブになる方法 ラスト

 みなさんこんにちは。

 長々と読み進めてきたHugh MacLeodさんの話も今回でいよいよ完結編です(^^

  
 クリエイティブになる方法30

最後に近づいてくると、やや濃い内容になるかな?


21)「売れ線をねらう」のは難しい。

 これは私も同感です。創作物をたくさん作っていく中で「これはウケるんじゃないかな?」と思って提案した作品で、当たるものもあれば当たらないものもあります。その違いがナゼなのか、とか、いろいろ考えてみてもわからない部分もあったりして、作り手からみれば「運」のように見えることもあります。

 その一方で、ある程度計算して提示した作品が受け入れられることも、もちろんあります。そういうときは、「ほらね!やっぱり」と思うのですが、こういうのはつまり『当たり・はずれ』を読むことはすなわち経験が増える、ということだと思うのです。

 経験でカバーできる部分と、何がヒットするかわからない爆発力に寄るところ。こういう不思議が、面白いのですが(^^;


22)「誰も親身になってくれない」

 これも本当。なので、誰かや何かとコラボする時は、「名前だけ借りる」くらいの気持ちで、後は全部自分でやる必要があります。50対50で仕事が進むなんてことはありません。かなりの協力体制を敷いても80対20くらいです。

 口約束で「一緒にやるか~」ぐらいの場合、90対10くらいで自分の方がエネルギーを投入しないといけないわけで。そうしなければ、その企画は早い段階でポシャります。



23) 芸術VSビジネスの議論は、無駄。

 自分の活動が芸術だと思っている人は、それが一生お金にならなくても文句を言ってはいけません。
逆に、なんと言ってもビジネス面の成功を第一義に置く人は、違う投資をしたほうが利益が大きいかもしれません。

 創作活動というのは、芸術性とビジネス性の両面をもともと併せ持っています。たくさんの人に「気に入ってもらう」ということは、ビジネスでの成功にもつながります。

 大金持ちのパトロンの気にいった作品だけを描いていた貴族付画家なんて、現代ではナンセンスなのですから、民主主義で資本主義に生きている以上、芸術も多少は民主的で資本的にならざるを得ません

 スティーブジョブズが、世界一の大金持ちだったビルゲイツのためだけに電子デバイスを設計したとしたら、彼がこれほど賞賛されたでしょうか?

 大衆のためのコンピュータを生み出し、そして、それが売り上げ一位をたたき出したからこそ、ジョブズの作品は「美しい」と言ってもらえるのです。



24) インスピレーションは、降りてくるものだ。

 アイデアは、突然に降りてきます。もちろん、そこに至るまでいろいろもがいている必要もありますが、人事を尽くしたあとは天命を待ちましょう。 


25) <内容が前と似ているので省略>


26) <省略>


27)認められるために大切なのは、認められることを必要としないこと。

 禅問答みたいですが「有名になりたいと思っている間は、有名になれない。夢中にそれをやり続けていれば、そのことでいつの間にか有名になっている」ということです。

 「愛してほしい」と思っている人はなかなか愛されません。しかし、そんなことは度外視して、生き生き過ごしている人は、周りから愛されます。


28)<省略>

29)どんな選択をしても、年貢の納め時はやってくる。

 私の好きなことばで「自分のケツは自分で拭かねばならない」というのがあります。逆の見方をすれば、自分で最後のケツ拭きをする覚悟があれば、どんな選択でもできる、ということです。

 そして、そのことについて後からグダグダ文句や言い訳をしない、ということ!


30)<あんまりたいした内容じゃないので省略>



さて、以前サイトに載っていたらしい31~38までのうち、大事なのをピックアップします。


31)倹約家であれ。

 これは、私はいつも「消費するな、創造せよ」と言い換えています。

 10万円のデジカメを買ったら、10万以上のお金をたたき出す作品を生み出しなさい。

 100円の色鉛筆でも、100円以上の価値のある作品を描きなさい。

 自分にごほうび、なんて発想は捨ててください。

 
35)無名でいられる期間を楽しめ。

 まさにそうです。もっとも純粋な創作活動ができるのは、まったくの無名時代のみです。


36)ブログを書け。

 これも結果論ですが、クリエータとして何も残せていない人は、ブログの更新が滞っています。

 私ですらそうです。松尾バイトとして活動できていないので、ブログも書けていません。

 しかし、別名義のほうは、書くことが山ほどあって、どんどん更新されています。

 なので、松尾バイトとして「何かを残す」ために、このブログの更新頻度を上げることにしたのです。



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<今日のワンポイントアドバイス>

 本気でクリエータを目指す人は、金銭出納帳を一冊準備してください。そして、自分の創作活動に費やしたお金をそこに残さず記録して、レシートをすべて別のノートに貼り付けていってください。

 これは、つまりあなたが創作活動に費やした「経費」です。

 そして、あなたの作品がほんの少しでも何がしかのお金に換わったら、今度は売り上げを記録してください。

 経費と売り上げをきちんとつけてゆくと、愕然とすると思います。クリエータ初心者は、最初かなりの驚愕赤字でスタートするからです。

 さて、何年間で単年度赤字から黒字へ変換できるでしょうか?自分で自分をリストラするはめにならないよう、努力してくださいね(^^;

 
 ワタシはクリエータだから、こんな材料使ってるの。ウフ!とか思いながら、ただ単に散財していませんか?
 その材料をつかっていることを認めてくれる購入者がいてこそ、その材料が価値を生み出してきます。

 
 私の場合、某活動では黒字転換に3~4年かかりました。別の活動でも2年ほどかかりました。そして、活動が停滞すると、すぐに利益分が吹っ飛んでいきます。

 継続してクオリティの高いものを作っていくのは、とても大変なことです。


☆この講座では、読者のみなさんからの素朴な質問などもお待ちしています。可能な限り、何らかの回答をしてゆきたいと思っています。




 では次回をお楽しみに!

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