2013年7月26日金曜日

【松尾バイトの「クリエータ入門講座」6】 有名になりたい!有名になるには3つの段階がある!

 みなさんこんにちは

 第4回で「有名になる」ことについてのお話を書きましたが、とある人のネット記事を読んでいて、「有名になる」ことについては3つくらいの段階がある、というネタがあったので今日は、そのことについて。

 しかしながら、実はその元ネタ記事を読んだのがずいぶん前で、今回まったく検索できなくて、調べてもひっかかってこなかったので、内容は少しだけうろ覚えですがごめんなさい。

(もし、この話・元ネタを知っている人がいたら教えてください)


 有名になりたくて創作活動をしているわけではない!というアナタ・ワタシも、クリエータとして認知される中で大事な話なので、ぜひご一読を。


 その話というのは、一口で「有名になる」というのは簡単だけれども、段階的に3つくらいのステップがあるよ、という内容でした。


<第一段階> あるクラスタ(集団・業界)内で、有名になる。

<第二段階> より大きなクラスタの中で有名になるか、クラスタをまたがって有名になる。

<第三段階> 誰もが知っている有名人になる。


 クラスタ、という言葉が流行しだしたのはやや最近のことなので、私も記事を読んだときには「へえ、クラスタ」って言うんだ、と驚いたのですが(←世間にうとい?)そのあたりはまろやかに言い換えながら説明します。


 あ、ちなみにきっちり上の3段階だったかどうかはうろ覚えですので、ごめんなさいね。





<第一段階> あるクラスタの中で有名になる、とは。

 たとえば、短歌好きの愛好家の集合体のことを、ネット上では「短歌クラスタ」なんて呼ぶそうです。クラスタとはもともと「房(ふさ)」のことで、おなじようなものが密集している様子から転じているようで。

 クラスタでわかりにくければ、「グループ・集団」でもいいでしょう。

 有名になる、という表現が嫌いなら「一目置かれる」でもいいでしょう。


 アナタ・ワタシがクリエータとして何か創作活動めいたことをはじめた場合、まずはそのジャンルの愛好家の中で一目置かれる存在になることがスタートです。

 アニメ好きとか、イラスト好き、とかあるジャンルの愛好家は、山ほどいます。その中で「ああ、○○さんの作品、いいよね」とそのクラスタの内側で認知されること、これがクリエータとして結果を残す第一歩なわけです。

 たとえば、手作り本を作っている人たちが日本中に散らばっているとして、その中で豆本をメインに活動なさっている方がおられます。

 豆本クラスタの中で、「○○さん、ネットにたくさん作品を発表してるなあ」とか、「○○さんは定期的にワークショップをやってるなあ」とか、そういう認知を得る。これが第一段階ですね。

(別に、クラスタ内で一番にならねばならん、とかそういうことではありません)




<第二段階> より大きなクラスタ、あるいはクラスタをまたがって有名になる、とは。

 創作ジャンルは豆本だったとしても、より大きなクラスタ「手製本好きな人たち」とか「自主出版好きな人たち」に所属しているという認識も持つべきです。

 そうすると、ひと廻り、あるいはふた廻り大きなクラスタの中で、さらに認知を得ることが次のステップです。
 より大きなクラスタの中での認知は「○○さん?ああ、手製本の中でも『豆本』が得意なあの人ね」という感じですね。

 あるいは、クラスタ間の横のつながりというのもあります。豆本の例で言えば「手作り雑貨」のクラスタの人からも認知されるとか、「アクセサリー好き」クラスタとか、多少関連性がありそうな別クラスタからも一目おかれる、ということです。





<第三段階> 誰もが知っている有名人、とは。

 このクラスになると、テレビに出ないと無理です。クリエータ初心者がこのレベルに到達するには、運と実力といろんなバックグラウンドが必要になります。

 残念ながら「豆本」の例では、誰もが知っている有名人はいませんので、例を変えますが、

「料理研究家」だったらどうでしょう?ちょっとピンときますよね!


 料理好きクラスタに属する人は、ものすごい数おられます。そこから、一部の人たちが料理教室を開くことができ、またそこから一部の実力者が本を出します。

 本を出した時点で、その人の名前は別クラスタ(出版業界など)にも認知されるようになります。そして出版業界の中で「あの人の本が売れている らしい!」となると、別の出版社からもオファーがかかったりします。そして、最終的にテレビに出て→すべてうまくいくと売れっ子料理研究家としていろんな 番組に顔を出せるようになるわけです。


 料理研究家だけでなく、「タレント」さんや「芸人」さんも、同じようなステップを踏みます。誰もが知っている有名人になるということは、並大抵のことではありません。




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 ということは、第三段階まで行くことは稀なことだとしても、クリエータが受ける評価として重要なのは、まずは第一・第二段階、ということになるでしょう。

 もっと絞り込めば、第一段階だけで十分クリエータとしてひとり立ちできる、とも言えます。

 仕事の面で言えば、そのジャンル・業界で一目おかれる人には仕事がきちんと回ってくるからです。

 第二段階まで行けば、クリエータとしてはもう超!有名人に等しい、かもしれません。


 ちょっとマニアックな例を出してみます。スタジオジブリで言えば、

  宮崎駿さん  → 言うまでもなく第三段階まで行った人

  近藤勝也さん

 → 知ってる人にとっては有名人ですが、そこらへんのおばちゃんは全く知りません。つまり、第二段階ですが、業界では超一流ってことになります。

  庵野秀明さん

 → 超有名なエヴァ監督といえども、実はアニメファン以外にとっては「誰?」という第二段階の方ということに。風立ちぬ、で露出が増えてきたので、第三段階の階段を上っている最中かも?!

  
  こうやって書き出してみるとわかりますが、第二段階へいくことすらかなり超絶なことなのです。

  ですから、アナタ・ワタシがまずやるべきことは、所属するクラスタ内で、しっかり作品を出していくことです。同業の方・同じ趣味の方に「○○さん!知ってる!」と言ってもらえるよう、頑張ってみてください。



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<今日のワンポイントアドバイス>

 作品リストとプロフィールを持つ。

 クリエータにとって、作品リストは履歴書と同じです。なので、これまでに自分が作ったもののリストを作成してみてください。

 それにプロフィール自己紹介を加えて、自分で眺めてみます。


 その紙を誰かに渡せるかどうかを想像してみてください。

「こんなの、恥ずかしくて渡せないわ」
という状況なら、リストに上がっている作品の内容・数が稚拙なのだと思います。

「いちおう、こんなことやってます」
と恐縮しながらでも相手に渡せそうなら、自信のある作品づくりを進めてきた証明ですから、そのまま頑張ってください。


 実は、自己紹介の内容なんてあんまり関係ないと気付いたらしめたもの!そうです。

 クリエータとは、「自分のパーソナリティがものを言うのではなく、「自分の作品たちがものを言う」からです。





☆この講座では、読者のみなさんからの素朴な質問などもお待ちしています。可能な限り、何らかの回答をしてゆきたいと思っています。




 では次回をお楽しみに!

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