2013年7月23日火曜日
【松尾バイトの「クリエータ入門講座」4】認められるというのは共感を得ること。
みなさんこんにちは。
第3回までが濃い話だったので、少しこれまでのネタから離れてお話しようと思います。
「有名になりたい」
という気持ちは、誰にでもあるものだと思います。「有名になりたい」というのがちょっとやらしい(性的な意味じゃなくて)感じがして嫌だ、というのなら
「認められたい」
でもいいでしょう。
少なくとも、クリエータになりたいなあ、という漠然とした気持ちの裏には、「有名になりたい」「認められたい」という心理が働いていることは否めません。
ところが、私の場合はちょっと変わっていて、「有名になりたくない」という変な病にかかっています。
そのため、何かのネタでちょっとだけ有名になっても、それはそれで封印しておいて別名で活動をはじめてしまうのです。
(ご存知の方もおられると思いますが、私はたくさん名前を使い分けています)
このブログは松尾バイト、という名前で活動していますが、本名も含めて別に3、4つくらい名義があります。
それぞれ、別の内容で頑張っていますので、そっちの分野で見知っておられる方には、「やあ、どうもどうもお世話になっております」です。
本来ならば、ひとつの名前を包括的に使って「マルチクリエータ」として活躍するのがいいのでしょうが、どうも性分に合いません。
(ハイパーメディアクリータなる肩書きがあるそうですが、離婚の話はどこへ行ったのでしょう)
そんなことを思っていたら、ハリーポッターの作者のローリングさんも、おんなじようなことをしていて、別名義で小説を書いておられたようですね。
彼女がどういう意図でそうしたのかはわかりませんが、おそらく「色眼鏡なしで見て欲しい」ということだったのではないでしょうか?
彼女の場合、「有名になりたい」はもう満たされているし、「認められたい」も大丈夫のはず。それでもなお別名義を使うのは、
「状況が変わっても、きちんと評価してほしい」
ということなのだと思います。それは、クリエータが本質的に持っている「正当に・きちんと・公正に・公平に見て私の創作物はどうなの?」という評価への渇望です。
ちなみに私の場合は、毎回新鮮で、まったくのゼロスタートで登っていくのが楽しいので名義を分けています。
あと、創作のジャンル分けによって、多少名前を使い分けているところがあるかも。(どうしても領域がカブってくることはあるのですが)
将来的には、20個くらいの名前を持つ予定です。
怪人二十相を目指していますので。
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閑話休題。
告知です。スマートほんの第二弾を作ろうと思っていますが、プロジェクトに乗っかりたい人はいますか?
第一弾は、たくさんの人が真似してくれたり、システムを活用してくださっているので嬉しいです。
第二弾についてはおっそろしくありえない感じの「次世代の本」を目指しています。
「じぇじぇじぇ!」
間違いなしです。
グーテンベルクもクリビッテンギョーな本を作ります。
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もとい。
話は戻って、「作品が認められる」ということはどういうことでしょう。それは、一言で言えば「共感を得る」ということだと思います。
その創作物に触れて「心地よかった」り、「あるある」と思ったり、「自分に置き換え」たり、いろんな意味で見る者と共通認識が生まれるということが、一番簡単な「認められ方」だと思います。
もちろん、中には「これまでに全く存在しないような尖った凄いもの!」とか「あまりにも前衛的で凄すぎる!」作品が認められることがあるかもしれませんが、それは100件のうち1件くらいでしょう。
また、そういうものは、展示されていても、ふつうの人には
「さっぱりわからない」
ものなので、一部の人にしか理解されません。99件のクリエータは、けっこう普通の市井の人たちの中で楽しくやっているわけです。
ということは、クリエータを目指す「アナタ・ワタシ」にとって、「別に特別に凄いものを作らなくてもいい」ということでもあります。
ドラゴンボールもワンピースも、基本はベタです。ベタベタだけど、それが共感を生む。わかりやすさととっつきやすさは、それだけで「力(パワー)」なのです。
ただし、「独特」「すこし人と違う」ことは重要なファクターです。「その人らしい特徴がある」でもいいでしょう。
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<今日のワンポイントアドバイス>
たった一人で創作活動を続けている人にとって、本当に必要なモノはなんだと思いますか?
才能? 予算? 創作のための時間? エキセントリックなひらめき?
いえいえ、そういうものも大事ですが、もしそれらを手に入れてもあまり状況は変わりません。
本当に必要なのは、あなたにとってのプロデューサーです。誰かアナタ・ワタシを売り出してくれる方はいないのでしょうか?
「そんな人に出会えるなら、苦労はしない!」
とおっしゃるかもしれません。
そうです!アナタ・ワタシはその人に出会うための苦労をしていないのです。だから出会えていない(笑)
まず、コンテストに応募し、絵描きさんならpixvに載せ、作家志望なら賞に応募してください。コンテストがないなら、「ここぞ!」というところに送りつけてください。あるいは、コミケに作品を持っていきましょう。
いろんなツテをくまなく当たってみてください。
フリーで生き延びるために必死なクリエイタは、みんなやってます。
「今度編集の方紹介してくださいよ!」と。
やってない素人が、勝てるわけないじゃないですか。そして、プロがそれをやるのは恥ずかしいかもしれないけれど、素人だから恥ずかしくないでしょ?(笑)
素人のくせに「そんなの恥ずかしい」というのであれば、一生普通の人として暮らせば、全然恥ずかしくない生活ができます。
「初心者クリエータにとって、恥ずかしさと成果は、リスクとリターンである」by松尾バイト
☆この講座では、読者のみなさんからの素朴な質問などもお待ちしています。可能な限り、何らかの回答をしてゆきたいと思っています。
では次回をお楽しみに!
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