2012年2月29日水曜日

「はじめてのzine」ワークショップ第七回 『zineの作り方・ソフトの選び方』の巻

こんばんは

ツイッターなどで、このブログ、このコーナーへの応援コメントがたくさん届き始めているので、ちょっと嬉しい松尾です。

とくに、1paperZINEとか、カッターで切り抜くやつとか、そういう「実際に作れる」ワークショップネタを「やってみました!楽しかった!」とおっしゃっていただけると、嬉しい限り(^^

なるべく実践的なワークショップをいろいろ考えてみますので、今後ともよろしくお願いします。

さて、今回は。

「zineの中身をどうやって作ればいいの?」というおはなしを。これまでは「本・冊子の作り方」に重点をおいていましたが、問題は肝心の中身です(笑)

そこで、前回写真に注目して「フォトzine」に取り組んでみたのは記憶に新しいところです。

そんなフォトzineを作るのに、便利なソフトがあるので紹介しておきます。



LOVE ZINE (sony)
http://www.sony.jp/ichigan/lovezine/index.html

ソニーのzine作りサイトにあるLOVE ZINE アプリは、フォトzineを作るのに便利なソフトです。

(ちょっと高性能なパソコンを要求しますので、古いマシンのひとは重いかも)


ソフトを使ってみてのレビューはこちら↓にあります。

Office o2 DTPress
http://blogs.yahoo.co.jp/office_o2_dtp/3491260.html


このソフト、くせがちょっとあるけれど、全体的には便利なソフトです。

なんといっても、できあがりA5サイズの冊子のはしっこを切ることが前提になっているので、「ふちなし印刷」機能がないプリンタでも「全面印刷」のzineが作れるのがいいです!

(わざとすこし小さい冊子に切ることで、フチなしを実現している)

最終出力はPDFファイルですので、PDFを印刷できる環境も必要です。


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<ワークショップ> Love zine アプリを使いこなそう

というわけで、動作環境がOKの人は、このアプリを使ってフォトzineを作ってみましょう!

時間がかかると思いますので、じっくり取り組んでみてください。


このソニーさんのサイトの素晴らしいところは、いろんな方が作られたフォトzineのサンプルがたくさんあって、それを実際に読める(見ることができる)ことです。

写真の配置の仕方、構図、本としてどう見せるか、などのヒントがたくさん隠れていますので、ぜひ実際に見て確認してください。


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<ワークショップ> Love zineのページでから、サンプルを見て考えよう!


アプリが使えない環境の方もおられると思うので、鑑賞するワークショップも実施しておきます(笑)

わたくし松尾バイトがポイントを踏まえた鑑賞方法をちょっぴりアドバイスしますので、ご参考に。ぜひ、実際にその作者さんのzineを開いて、一緒に考えてみてください。



① 北川景子さんの「NEKO NO HOSOMICHI」より問題。4ページ左(実際には6ページ目)のフォルムのコマのような配置表現を実現するにはどうすればいいか考えよう!

② 毛利弓子さんの「in ふつう日和」より問題。全体に使われている写真+イラストの技術を実現するには?いろんな方法がありますね。

③ 坂本美雨さんの「レイルウエイのどこかで」より問題。zine作りでかなりつかえる技法である「コラージュ」っぽいテクニックがちりばめられています。見つけてみよう!

④ このサイトのzineの大半はダウンロードできます。一冊気に入ったものを印刷して、zineを作ってみよう!

ふちなし印刷を体験するには、手塚貴晴さんの「手の旅」やしりあがり寿さんの「シロペラくんの冒険」あたりが面白いと思います。


いろいろ見比べるうちに、自分なりに「好きそうな」写真の配置方法が見つかるのではないでしょうか!


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さて、今回は特殊なソフトウエアを使ってのzine作りでしたが、実はソフトウエアにこだわることは全くありません。

当然手描きでもいいし、どんなソフトを使ってもいいわけで(^^

そこで、みなさんの度肝を抜くようなお手本を紹介します!


イメージ 1

↑これは去年のzine関係クリスマス会でいただいたzineです。作者はおなじみzine専門店の「BOOKS DANTALION」堺さん。

この表紙、どうなっているかというと・・・。

①イラストは包装紙をスキャンして取り込んだもの。(はしっこのほうがちょっとあやしくなっているのがわかりますか?)

②タイトルはメリークリスマスという字の印刷された市販のシール(ラッピング用品にあるやつ)を貼っただけ。

というわけで、すでに型破りな作り方?であることがわかりますね。表紙をパソコンで作って、配置して・・・、という作業とはまったく別次元の作り方でも全然OKなわけです。

さらにものすごいのは中身。

イメージ 2

背景のグレーな感じといい、写真あり、☆のイラストありのこの本文記事。どうやって作っているかというと。

なんとエクセルでできているそうです!!!

エクセルって、あのエクセル?!そうです。表計算ソフトのエクセルです(笑)


Microsoft Excel
http://office.microsoft.com/ja-jp/excel/



zine作りはワードみたいなワープロソフトを使って作れそうなものですが、

すでにワープロですらないエクセル!!!



・・・いやあ、zineってほんとうになんでもOKなんですね。さよなら、さよなら、さよなら。

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