日本全国の天体望遠鏡マニアのみなさんこんにちは。
このブログでも何度か、ビクセンの入門用天体望遠鏡「スペースアイ」シリーズの面白さに触れていますが、今回は、
スペースアイ600/700にレッドドットファインダーをつける
という工作です。
いや、工作というほどではありません。なんと
そのまま付きます!
いえーい。
ビクセンのウェブサイトでも触れられていない、OEM扱いの初級望遠鏡シリーズである「スペースアイ」は、基本的には中国のどこかで作られた「ビクセンであってビクセンでない」製品です。
しかし、ビクセンらしいこだわった構成、仕様になっているので、中国製品をそのまま安価で叩き売りしているわけではありません。
というわけで、このブログでは、スペースアイを「哲学的名機!」とまで謳って褒めちぎっているわけですが、
ビクセン スペースアイは、哲学的名機である!
https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/09/blog-post.html今回、OEM機ならではの面白い箇所が見つかりました。
~~~~~~~~~~
上の記事でも取り上げていたのですが、スペースアイ600/700のファインダースコープ台座は、通常のものとはちょっと異なった、変わった形状のものがついています。
普通の国内産天体望遠鏡のスコープ台座は、2つのネジで取り付けるようになっているものが多く、それが近年の高級機、上級機では、ファインダー用のアリガタ・アリミゾで取り付けるようになっているものも多いようです。
ところが、スペースアイ600/700の取り付け台座は、差し込んでツメで止まるだけの、あまり見られない独自形式です。
「なーんで、こんな形状なのかな?まあ、初心者には取り付けやすいし、まあいいか」
という感じで前回は捉えていたのですが、 実は調べてみると
一部のセレストロン機と互換
なことが判明!
おそらく中国側のOEMメーカーさんが、セレストロンの台座と互換性のある部材で製作しているのではないか?と推察します。
セレストロンという会社は面白い会社で、国内の販売会社は、「セレストロン天体望遠鏡・サイトロン双眼鏡/ライフルスコープ」を売っており、なおかつ
ベレッタ
という名銃のメーカーを扱っています。
なるほど、スコープとは本来、ライフルのためにあるのですね!ゴルゴもびっくり。
~~~~~~~~~
まず、これがオリジナルのファインダースコープ
台座は↑こんな感じ。差し込んだらツメでひっかかるタイプ
じゃじゃーん。
レッドドットファインダーじゃあああ!!!!
前から。
作動。
かっちょいーーーーー!!!
※ ただまあ、今回買った中国製の安物のスポットファインダーは、説明書はついてないわ、電池は何を使ったらいいかは書いてないわ、プラ部品の一部は割れていたわ、でヒドい製品でしたので、オススメはしません(笑)
セレストロン互換、というおもしろさに魅かれて買ってしまいましたが、セレストロンでも別の台座形式のものもあるので、あえて型番とかは書きませんでした。
スペースアイ600/700を持っていて、スコープ台座の形状を判別して「ははーん、これだな?」とピン!と来た人だけ、お遊びで購入するとよいと思います。
==========
余談。
形状とファインダー台座から考えて
スペースアイ700の鏡筒
と
ケンコー Sky WALKER New SW-Ⅲ PC の鏡筒
は同じと思われます。ということは SW-Ⅲ PC にもレッドドットファインダーが付くはず。
おそらくこのシリーズは中国・台湾のSYNTAがOEM製造だと思うのですが、未確認。
SYNTA はセレストロンのOEM と Sky Watcher社のOEM もやっているようです。
ケンコーからはナショナルジオグラフィックブランドの望遠鏡も出ているのですが、
90-70000 屈折式天体望遠鏡
https://www.kenko-tokina.co.jp/optics/tele_scope/ng/4007922001012.htmlというモデルのレッドドットファインダーが、今回私が買ったのと同じものだと思います。
こうしてみると、OEM元がおなじものは使い回しが利くことがわかりますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿