まいどおなじみのPuppyLinuxの備忘録です。
2021年になって、新しいパピーリナックスが2つほど登場しており、話題になっていますが、前回もレポートしたとおり
「重い」
のが難点。
(本家のサイトはこちら)
□ FossaPup64 9.5 → Ubuntu Focal 64互換
□ Slacko Puppy 7.0 → Slackware 14.2互換
という新作が出ていますが、特にFossaPupは64ビットしかなく、まあそれは致し方ないかな〜とも思います。
Slacko Puppy 7.0 のほうは、ずっと開発継続だったものが、この2021年1月に完成版になったものだそうですが、元になったSlackware 14.2は2016年7月1日リリースなので、パピーとしては最新ですが、
元がちょっと古い
という難点もあります。
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そんなこんなで「新しいディストリビューション」であることと、「軽さ・手軽さ」は常に相反するわけですが、実際に歴代のパピーをいじってきた中では、
バランスがいちばんよいもの
というのが見えてきました。もちろん、個人的な体感ですが。
前回の記事では、パソコンのスペック別、機種別のような感じで、適したバージョンをおすすめしたのですが、
Core i3/i5/i7でメモリ4M以上
のマシンであれば、もちろん最新のPuppyLinuxを使うことをおすすめします。
しかし、
やっとこさコアが2つで、メモリが2G
ぐらいの絶妙に古いマシンには、やっぱり最新版は重いのです。
その場合の最適解は
XenialPup 7.5
あたりで決まり!だと思います。
もちろんBionicPup 8.0でもよいのですが、たまーに「考え込む」「止まる」雰囲気があります。
ちょっとメモリを使いすぎると、「あ、しんどそうかな?」という動きを見せる場合があるのに対して、同じような状況でも
XnialPup
だと、サクサク動き続けます。
なにより、このバージョンでも
☆ Firefoxの最新版が動く!
というのがグッドです。
Chrome/Chromiumは、ちょっと動かすのに癖があって、めんどくさいので、近年のバージョンはどれでも対応が難しいです。
インストールなどは普通にできるのですが、入ることは入るけど
■ Chromeは64ビット版しかなくなった
■ Chromium/Chromeは日本語表示はできるけど入力ができない
■ 毎回エラー表示が出る
など、修正が必要です。 くせが強い!
でもまあ、Firefoxの最新が動けば、ネット上でのことはたいていできますから、あとは安定して動作してくれて、かつ「軽い」というのであれば最高です。
ただし、メモリ1Gとか、コアが1つとかだと、やっぱり XnialPup よりは古いバージョンが視野に入ってくるかな、という感じ。
ちなみに余談ですが、
◇ Slacko Puppy 7.0 のFireFoxは 68.12 ESR
◇ Slacko Puppy 6.3.2 のFireFoxは 38.8 ESR
◇ Slacko Puppy 6.3.0 のFireFoxは 38.4 ESR
で止まります。
そういう意味では
◇ XnialPup 7.5 が最新FireFox 84 が動く
というのは、とてもいいです。
<追記>2023年現在、まだ最新版にアップデートできます。すごいな。