こんばんは ちょっと面白いニュースがあったので紹介したいと思います。
「本の闇鍋」という企画を紀伊国屋新宿店で実施なさったそうなのですが、その内容がとっても面白い!
本にかかわるすべての人が、「ああ、なるほど」と参考になるニュースではないでしょうか。
作品名も作者もわからない「本の闇鍋」 - 驚異的な売り上げ-
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1209/21/news117.html
詳しいことはリンク先の記事をみてくださいね。
簡単に言えば、「本の最初の部分だけをパッケージにして、中身をわからなくして売ってみよう」というものです。
小説や文章の「最初の一文」というのは、書き手にとっても大事なもので、もちろん読み手にとっても全体の印象を決定付けるような力を持っています。
人間の出会いにたとえれば第一印象、ファーストインプレッションに相当するのがこの「書き出し」なんですが、「書き出し」だけの提案で「売れる」、そして「みんな買ってみようと思う」というところがすごいなあ!と純粋に感動。
本を読んでもらう、という観点でいえば、この試みはいろんな示唆に富んでいて、大事なポイントだなあ、と思います。
たとえば、「ジャケ買い」なんてことばがありますが、小説や漫画の表紙の絵の印象で、売れ行きが大きく変わるようなこともあります。このことは、逆の見方をすれば
「そもそも本なんてものは、その内容は端から端まで読まないと是か非かはわからないものだ」
という大前提があって、それでも、「表紙」とか「あらすじ」とか「帯のキャッチフレーズ」などだけで、「買わせる・買ってもらう」部分って大きいと思うわけです。
おもしろそうでしょ?本の闇鍋。
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zineについても、こういう視点って大事だと思うわけです。市販の書籍に比べて、手作り・素人作のzineはどこまで内容的に充実させられるか、根本的な部分で既に負けているわけです。また、たいていの人は、そこまでして素人が作る本に「読む価値」を見出してはくれないだろうと思うんですが・・・(^^;
とすると、「あ、なんかzineって面白そう」ってパッと見で感じてもらうことって大事な気がするのです。
「これって何?」という感覚を表紙だけで伝えることって、zineだからこそ自由だし、より重要なのではないでしょうか。
これまた別の見方をしたら、「書き出しの一文」や「キャッチフレーズ」だけで、読者の心をぐっとつかめるのだとしたら、これは一般書籍も、zineも
同じ土俵で戦えそうな気がする
と思いませんか?
なんか、このへんでめっちゃワクワクしてくるのは、僕だけかなあ!(笑)
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