2024年10月10日木曜日

手作りキャンプコット(簡易ベッド)を作りました!

 

 まいどおなじみ工作のお時間ですが、廃材がけっこうあったので何が作れるかな?と思っていたら、最近キャンプまがいのことにハマっているので


 キャンプコット(もどき)


を作ってみました!


 



 キャンプコット、とは何かというと、「簡易ベッド」みたいなものです。


 もともとは、おそらく軍隊とかで野営するときに、テントを張って地べたに寝るというのがあまり環境的によくない時、地面からある程度高くしてベッドで寝るために作られたもののようです。


 アメリカ軍などの野営テントは、床部分に布がなかったり、半オープン(屋根と一部の壁だけ)だったりするので、当然地べたで寝るわけにはゆきません。虫や小動物が這ってきたり、あるいは天候が急変してぬかるんだりもするでしょうので、空中に浮いた状態で寝たいわけですね。


 日本の山岳テント・ファミリーキャンプ系テントは床の部分もしっかりしていて、フルクローズの歴史が長いので、「コット」を使うという発想はあまりなかったと思いますが、最近はワイルドなソロキャンプも流行しているため、こうした「軍隊野営系」のグッズや手法も、民間キャンプで楽しめるようになっているそうです。



 今回作ったコット(簡易ベッド)は、軍用コットをイメージしながらですが、構造や内容は大きく違っています。雰囲気だけ似せただけ(笑)


 ほんものは


■ 折りたたみができる

■ しっかりしたキャンバス布で体を支える


という感じですが、今回作ったものは、


■ 折りたたみはできない (ふだんはそこらへんに転がしておく)

■ しっかりした防水シート(プラ)を、雰囲気重視で張っている

■ 全部廃材で作る


というものです。


 折りたたみにしようと思うと、けっこう専用の金具が必要だったりするので、素直に脚を出して固定で製作しました。


 モノを置けたり、寝転んだりできりゃあ、良いのよ!(^^



 布の張り方ですが、本物は筒状になるように布をしっかり縫製して、その筒の穴に部材を通してテンションがかかるようになっています。


 わたしの場合は布部を後ろで、麻糸で引っ張ってテンションをかけています。


 絵画のキャンパスみたいに裏面でホチキス止めしても良かったのですが、重量がかかる間にどれくらい伸びるか未知数だったので、とりあえず紐でテンションをかけつつ、あとで張り直しができるようにしています。


 寸法は2000×660ミリがフレームです。


 脚の高さはお好みでどうぞ。市販コットもごくごく低いものから、背の高いものまでいろいろあります。


 低いものだと高さ200ミリ程度、高いものは、400ミリ程度まであります。


 今回の作例では250ミリの高さの脚になっています。


 

 まあ、夏は終わってしまいましたが、外遊びで活用したいと思います!





 

2024年8月20日火曜日

Amazonで売っている激安テントレビュー あと数百円で本格派に!

 

 毎年毎年クソ暑い夏が繰り広げられていますが、今年の夏は「キャンプ」「テント」的なお遊びに親しんだ松尾家でした。


 というわけで長年欲しかった「ソロテント」を買ってみたので、レビューです。


 実は松尾家は、父親の大から受け継いだ4〜5人向け大テントは持っているのですが、どうしても一人で寝てみたかったので、ずっとソロテントを所望していたのです。


 さて、Amazonさんでは、いろんなソロテントが売られていますが、



 ネットでも有名で、かつそれなりに売れているのが↑のタイプ。

 Sutekusブランドなどでおおむね2000円台〜3000円以内くらいで販売されています。

 2024年夏現在だと2680円〜2880円くらいの価格になっています。


 で、よーく調べてみると、これと同じような、というかおそらくOEM元が同じと思われる「きょうだいテント」みたいなのがほかにも大量にあって、



 探せばヤフオクなどにも同系統のテントがごろごろ転がっています。

 最安値だと1800円台くらいから3000円台ぐらいの激安価格で入手できるのがミソ。


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 さて、これらのテント、細かい仕様についてはyoutubeなどで実際に立ててみて使っておられる動画もたくさんあるので、そこは割愛しますが、重要なポイントだけ説明してゆきます。


 それは「シングルウォール」であること!!!


 形だけみたら、テントなんて同じように見えますが、実はこれらの激安テントは、布(壁)が一枚だけで作られているテントです。なのでコストが低く作れるわけですね。


 旧来のテントは「ダブルウォール」といって、テントを構成する布の上に、もう一枚カバーの布をかぶせて2重になっており、断熱層を作って「結露をふせぐ」ような造りになっているものが大半ですが、もちろん「シングルウォールテント」にも需要があって、最速で簡便に立てたりしまったりできるとか、重量を減らせるなどの利点もたくさんあるようです。


 ただし、シングルだと

■ 結露で内部がべちゃべちゃになることがある

■ 防水性能によって、雨との相性が悪い

など、実際には「初心者向けではなく、わかってる人が使うもの」のようです。



 それでも実際に張ってみて、あるいは寝てみて、春〜秋の晴天時なら、まあまあ使えることがわかりました。


 ↑の写真では「赤」と「青」がAmazon激安ソロテントと同系統のものになります。


 子どもたちと一緒に、庭で「テント村」を設営してみました(笑)


 激安テントはちょうど屋根のてっぺんのところだけが二重になっていて、この下がネットになっているので、換気ができるベンチレーションとして機能します。


 出入り口もネットになるので、いちおう出入り口からエアが入って、天井から抜ける、という仕組みですね。


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 さて、これらの激安テント、基本的な造りはアライテントの「ライズ1」っぽいものを模倣していると思われます。


アライテント ライズ1

https://arai-tent.co.jp/lineup/shelter/raiz1.html


 ライズ1は、テントではなく「ツエルト」に近い緊急避難用シェルターなのですが、シングルウォールで、最低限のベンチレーションを備えたプロ向けシェルターです。

 当然、結露もするし、換気をミスすると酸欠にもなりますが、緊急ビバークには使えるよ、という代物です。


 それを換気能力を上げたり、使う布の選定を変える(コストダウン)などして真似して作ったのが、激安ソロテントなのではないでしょうか?


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 さて、Amazon激安ソロテントを買うのであれば、あと数百円だけ足して次のテントを選ぶことをおすすめします。


 それが写真に写っている「緑のテント」です。


 


  ほかの激安テントよりわずかに一回り大きいサイズも嬉しいですが、なんといってもこいつは「ダブルウォール」なので、いわゆる普通のテントとしてちゃんと使えるのです。


https://www.amazon.co.jp/IDOOGEN-camping-%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%BCUV%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E8%BB%BD%E9%87%8F-%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%80%81%E7%B5%90%E9%9C%B2%E3%81%AA%E3%81%97/dp/B0CPLZJ35P/ref=asc_df_B0CPLZJ35P/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=707564739971&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=18321782116188061306&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009569&hvtargid=pla-2294714295323&mcid=a2f2a718b21a352ebf22629a6cf6a6e9&gad_source=1&th=1


 2024年夏現在、3100円の価格なので、激安ソロテントにあとワンコインほど足すだけで、ひとランク上のテントが買えてしまいます!


 idogenは韓国のブランドで、外側の布(フライシート)もしっかりしていて防水処理もされており、内側の布は全体的にメッシュが多く通気性も確保されています。

 外側の布の一部が煙突のように排気口が立ち上がるようになっているので、ベンチレーションも完璧!


 本来の名称は Waterproof DOME 2 というそうですので、もともとから防水が売りのようです。


 また、激安ソロテントは「スリーブ式」(袋にポールを通してゆく)のに対して、idogenのは「吊り下げ式」(ポールにテント端部を引っ掛けて吊ってゆく)なので、これも通好み。


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 ただ、マイナスポイントもひとつだけあって、それは「重量が激安テントの倍」ということです。

 シングルウォール激安ソロテントは1キロちょいなのですが、IDOGENソロテントは2キロあります。


 実はこれこそがミソで、アライテントのシェルター・ライズ1なんかは880gなので


 徒歩登山者・上級者にとっては「どれだけ軽量か」ということが重要なため、シングルウォールやツエルトが重宝されるわけですね。


 まあ、我々にとってはせいぜいテントサイトを利用したオートキャンプなどしかしませんので、重量については無視できるわけですが・・・(苦笑)


 というわけでこれからは、おうちキャンプ村で楽しみます!

2024年6月9日日曜日

エアガン用 ターゲット を作ろう! 自作エアガンターゲット (完成編)

 

 さて、前回の続きで、「エアガン用ターゲット」を完成させてゆきましょう。


 元ネタの東京マルイさんのエアガン用シューティングターゲットは「ネット」が張られていますが、うちに布の端切れがたくさんあったので、それを張ってみました。




 布は木工ボンドで張っただけですが、端部の処理がいかにも布を張った感じになるので、バイアステープ代わりの紙テープ状のもので仕上げています。


 その上から、表にわずかだけ大きなベニア板のフロントガードを貼り付けました。これは美観のためと、ある程度縁を広くして、BB弾がこぼれないようにするためです。


 フチ枠は3センチぐるりくらいになっています。(下部は5センチ)



 この段階でもいちおう、「ターゲット」としては使えます。中心部のブロックに的となるものを置けば、それを打ち抜けます。


 


 あるいは、内部のフレームにヒートンを仕込んでいるので、そこにテグスで金属の的を吊るせば、それを狙うこともできます。


 今回は鈴を仕込んでみました。


 


 ↑こんな感じで吊っています。


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 この段階で、試射してみました。 5m程度の距離で、東京マルイの「電動ガンライトプロ」 で息子が打ったのですが、


「半分くらい、ターゲットからBB弾が飛び出す」


という結果に!!!(涙)


 10禁のエアガンなので、威力的には張った布が破けるなどはありませんが、逆に布だけだと威力が落ちずに、けっこう「跳ね返る」感じになりました。


 打った段数の半分くらいはちゃんとターゲット内に落ちるのですが、あと半分は的に当たっても外に飛び出てしまう感じになりました。


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 というわけで、もう一段階「何かに当てて勢いを落とす」必要があります。


 そこで、「紙貼りターゲット式」に拡張しました!





 木工ドリルで、フレームの4隅に穴を開けます。貫通させず、表から5ミリ前後でストップします。

 凹型の凹みを作る感じです。

 

 ダイソーのネオジム磁石を2種類買ってきます。

 小さい方とそれより1段階大きいものを用意します。一番小さいのを埋め込んで、表から留め具として使うのが、やや大きい方になります。


 


 こんな感じで小さいほうの磁石を埋め込みます。瞬間接着剤などで完全に接着しておきます。



 ↑大きい方の磁石は、接着するのではなく、紙を挟むために使います。

 

 紙製ターゲットを挟んだ状態。A4サイズの紙が使えます。

 
 というわけで、完成!!



2024年6月5日水曜日

エアガン用 ターゲット を作ろう! 自作エアガンターゲット (フレーム編)

 

 うちの息子がちょうど小6くらいから、少しずつ「エアガン」に興味を持ち始めて、ハンドガンは持っていたのですが、ついに「ライフル」的な長尺に手を出すようになりました(笑)


 というわけで、お父ちゃんも子供時代をふんわり思い出しながら、安全にエアガン遊びができるように


「自作のターゲット」


の製作に取り掛かります。


 空き缶とかを狙ってもいいのですが、BB弾があっちゃこっちゃへ飛散してしまうので、なるべく「BB弾を拡散しない」ように考えております。


 エアガン用ターゲットとしては、東京マルイさんの「プロ・ターゲット」あたりが標準的になるかもしれません。


 実際、プロターゲットはよくできていて、


「折りたたみができる」

「同心円状の紙製的を張れる」

「弾が飛び散らないネット仕様」

「跳ね返りを防ぐ三角型」


など、さすがエアガン界を牽引するメーカーだけあって、必要なことはすべて満たしているように感じました。


 で、今回製作するのは、マルイの「プロ・ターゲット」の遺伝子を受け継ぎつつ、いろいろいじってみよう、ということになります。



 さて、そもそもプロ・ターゲットや市販のエアガンターゲットは2〜3千円くらいのものなので、それほど高価ではありません。


 自作する場合も、できればそれ以下で作りたいので、今回もいつもどおり「廃材」を活用します。


 うちの仕事場で出てくる廃材をちょこちょこっと選定して使いました。2センチ角とかの棒材です。


 それをフレームにして組み上げました。


■ 木材 タダ

■ ベニア板 端切れ 

■ ネジ (100円 ダイソーのネジセット)

■ ヒートン(100円 ダイソーのヒートンセット)

■ 木工ボンド 適宜


 手間以外の材料代は、200円程度です。



 正面からみると↑こんな感じです。 的面は20センチ×30センチで、A4サイズの紙がわずかにはみ出すくらいです。


 A4の紙製的を貼り付けたい場合のために、あとから仕掛けを仕込みます。


 構造的には、外寸20センチ×25センチのフレームを2つ作って、それをLの字に組んでネジ留めしています。

 フレームも、木工ボンド+木ネジで締めており、がっちりしています。



 斜めのつっかえ棒(筋交い)は、(ボンドで留めてなおかつネジで締めているので、)なくても普通に自立するのですが、あとで布なりネットなりを張るときに、フレームがあったほうが張りやすいだろうと思ってつけています。


 東京マルイさんの「プロ・ターゲット」にはこの筋交いはありません。あの製品もフレームと床板面がハメ込みで自立するようになっていますので、強度的にはそれで十分あります。


 この三角形のデザインが、プロ・ターゲットとおなじ構造の、「BB弾を下に落とす」ための形状ですね。


 



 実際のターゲット部分は、まだ作っていませんが、3個所に吊り下げ用の穴を開けています。うちまんなかの穴には、内側からヒートンをねじ込んであります。


 ここにテグスかなんかで金属板でも吊り下げれば、ターゲット本体のできあがり(^^)




 床板部分に木のブロックが接着してありますが、これは下から見ると「中央」を出してあります。


 これ、今の段階では何もしてませんが、将来的にこのブロックに「1/4インチネジ」を切ったナットをねじ込むと


「三脚対応」


になるんですね! 三脚があれば、ターゲット箱の高さを高くして、身長がある位置へ上げられたりしますから、そのための拡張用ブロックです。


 ナットの取り付けは


 https://arekore-doresore.blogspot.com/2019/08/blog-post_18.html



以前に「自作天体望遠鏡」の時にもやっているので、ご参考になさってください。


(ちなみに床面がへんな風になっているのは、ありあわせのベニア板で作ったからです。ベニアの端切れを合体させたので、へんてこになってます)





 さて、真正面から見るとこんな感じ↑です。

 最終的には、ここから

「側面と背面にカバー用の布もしくはネットを張る」

という作業があります。

 また、正面がかっこ悪そうなので「正面フレームカバー」をつける計画も。


 次回へ続きます。


2023年10月11日水曜日

オフラインマップとGPSレシーバで、簡易ナビを作る u-blox7(VK172) 

 

 せっかく車載タブレット台ができたので、なにか面白いネタはないか?と思ったところ、そこらへんに転がっているタブレットで


「オフラインGPSナビ」


を作ってみようと思い立ちました。


 スマホが当たり前の昨今なので、スマホ内臓のGPSを使ってのオンラインナビは便利ですが、今回はデータを使わずお金が発生しないナビを目指します。


<用意するもの>

■1 そこらへんのタブレット

■2 GPSレシーバ

■3 オフラインマップ


です。


 さて、今回タブレットを選定している中で、スマホやタブレットについて興味深いことがわかりました。つまり、私達は何気なくスマホやタブレットを使っているけれど、「位置測定」についてはいくつかのポイントがあるということに気づいたのです!


□ GPS

・・・まず、これがついているかどうかは大きな差。スマホはたいてい搭載しているが、タブレットに載っていないことが多い。自分がどこにいるか衛星を使って知ることができる。


□ 4Gもしくは5G通信機能

・・・SIMが載っているスマホは、当然通信ができるが、タブレットの場合SIMが載せられるものと、まったく載せられないものがある。

 この通信機能がある(つまり電話番号がある)ことで、外でも地図アプリ(のデータ)が使える。


□ 方位センサー(磁気センサー)

・・・GPSがついていて方位センサーが載っていないタブレットがたまにあるけれど、その場合、地図アプリで見ると「自分の居場所はわかるけれど、どっちを向いているかがわからない」ということが起きる。カーナビっぽいことをやりたいときは、この「向き=方位」が実は大事!


□ Wifi

・・・ご存知の通り、GPSがなくてもWifiがつながっていれば簡易的に位置を測定することができる。もちろん、地図データダウンロードも可能。


□ 加速度センサー 気圧センサー ジャイロセンサー

 ・・・直接ナビには関係ないけれど、動きそのものや今いる場所の高度なども把握できたりする。機種によっていろいろ実は違うことがある。



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 ★ というわけで、今回の「そこらへんのタブレット」にはFireHD10(第五世代)をチョイス。

 Wifiが使えるくらいで、ほぼ何もついてません(笑)


 ★ GPSレシーバは、u-blox7(VK172)をチョイス。

 


 この機種、パチものが多いみたいで、よくわからんけど、私のところに来たのもパチもんぽいです(笑)

 でもまあ、パチモンでもなんとかなります。


 ★ オフラインマップは、有名な「MAPS.ME」を試しました。最近はgoogleマップもオフライン化ができるようなので、そちらでもいいと思います。


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 まず到着したu-blox7をマイクロBのUSBと繋げられるようにOTGケーブルに差します。OTGケーブルとは、簡単に言えば、タブレットやスマホにマウスをつないだら、矢印が出てきてマウスが使える、という代物。


 


ublox7は通常USBなので、みかけはUSBメモリそっくりです。アマゾンで1000円前後で売っていますが、挙動がよくわからん偽物もあるようなので、お気をつけて。

 ていうか、うちに来たヤツはニセモノなのでは?(笑)と思っています。



 さて、GPSレシーバが到着すると、まずはAndroidとこいつをつなぐための下準備をします。

「UsbGpsDroid」

というアプリを公開してくださっている方がいるので、それを利用。APKファイルです。


https://github.com/freshollie/UsbGps4Droid


Downroad latest release という箇所をクリックすると最新版がダウンロードできます。


APKファイルは「提供元不明なアプリ」を許可する設定がないとインストールできませんので、ごくごく初心者の方はご注意ください。

その旨のアナウンスが表示されます。

すでに野良APKをたくさんインストールしている方は、おなじみのお話ですね。


インストールが成功すると、アプリを立ち上げてください。


そして、ublox7本体をOTGゲーブル経由で差し込みます。赤色のLEDが光るので、通電が確認できると思います。


 アプリを立ち上げると「疑似ロケーション(モックロケーション)」を有効にするように表示されます。これもAndroidではおなじみ「開発者向けオプション」にある項目ですが、開発者になっていない人は


”端末情報のビルド番号を7回くらい連続でタップする”


と開発者になれます。これも有名なお話。


 余談ながら、機種によっては「疑似ロケーション」ではなく「仮の現在地情報アプリの選択」などの表示が出てくる場合もあります。その場合はアプリ名としてUsbGpsDroidを指定しましょう。


アプリを開いたら


■ 右上の歯車アイコンから設定に入る。USBGPSをチョイスする。たいていの場合、つなげた一つしか見えていないけれど、名前が変なふうになっているのでUblox7とはわからないことも。

■ デバイススピードは9600くらいで。


■ 「Enable usbgps service」 をオンにすると動きはじめる


という流れです。


 最初赤点滅ですが、



衛星を補足し始めると緑点滅になります。


 アプリのほうは、数字がだらだら流れ出し始めます。補足した衛星のデータと位置情報です。


 この段階で、位置補足はできていますので、別にインストールしておいたMAPS.MEなどのオフライン地図アプリを起動させます。

(UsbGps4Droidはバックグラウンドで起動した状態です)



↑リアルにいま私がどこにいるか出ちゃうので、地図はアホみたいに拡大してごまかしていますが、青い矢印の位置が現在地点です。ちゃんと位置が掴めています。


MAPS.MEはオフラインで地図データを持っているのが強みなので、このまま車を動かせばいちおうカーナビもどきになります。


オンライン地図をWifiの届かないところまで動かすとどうなるかというと、GPSが動いていても地図とすり合わせができなくなるので、十キロくらい動いたところで位置表示が止まったり、それまで表示されていた建物名などが、データが途切れたところから一切表示されなくなったりします。



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 余談


 「GPS test」というアプリが別にあるので、それを入れてチェックするともっと詳しいことがわかります。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.chartcross.gpstest&hl=ja&gl=US&pli=1

 GPSモジュールの挙動のチェックにどうぞ。



方位方角的なこととか。



正確な時間とか。

この正確な時間をネットなしでデータとして取り込めるので、そのためにGPSモジュールを使う人もいるみたいですね。

ネットがあれば最近のOSは自動同期ができますが、ネットのない環境だと天空から時刻合わせをするそうです。へー。


 さてさて。うちにきたVK172が「パチモン?」なのかよーわからんと感じた理由のお話に参りましょう。


 すでにこの段階でちゃんとGPSとして現在位置を補足できているので、このモジュールはこれで全然OKなのですが、GPS testで普通のスマホをチェックしてみると、全然表示が異なります。

 どこに衛星がいるかとか、全部わかるのね。




(同じ場所で、Arrows Weに入れたGPS testアプリを動作させた画面。Fixという項目で、各衛星をがっちり掴んでいることがわかる。ふつうはこういうふうに表示されます)



 ところが↑のように、今回のモジュールでは、Fixのところや、位置図のところがまったく表示なしで、???って感じ。


これがublox7の正しい挙動なのか?うちに来たやつが変なのかよくわからないので、とりあえず謎としておきます。


(衛星補足には時間がかかるという話もあるし、パチものはFixできないという話もあるので、気になる人は買ってみて実験してみてください)


ただまあ、位置さえ補足できればナビとしては使えるので、パチもんでもOKです。






2023年10月3日火曜日

工作 車載タブレットホルダーを作る (応用編) ISUZU エルフ バージョン


  前回同様、主に業務で使っている車にタブレットホルダーを取り付けます。


 取り付ける、とはいえ、めちゃくちゃ簡単に取り外しもできますよ。




 こちらの車にも、1DINタイプの空間があって、そこが小物入れになっているのですが、前回のものとは、内面サイズが異なっているので、あらためてサイズを採寸しなくてはいけません。


 なおかつ、ETCカードの読み取り機がこの場所に設置してあるため、それをよける必要もあります。


 


 


 なので、↑みたいな感じに構成して、ETCの機械をかわしながら、なおかつ小物入れ部分に差し込めるように作ってみました。


 ちなみに、今回の小物入れは、奥にゆくほど狭まってゆく形状になっているらしく、入り口の寸法より奥の寸法が小さくなっています。


 このあたりは現物合わせで作らないと、自分が乗っている車によって、形状がまったく異なるので要注意です。


 


 まずは台座部分を作って差し込んでみます。


 これも前回同様、ダッシュボードのパネルよりも、飛び出させておく必要があります。






 そして、これも前回とおなじで、タブレット置きの部分を作り、台座と合体させます。

 くっつける部分は、斜めになっており、自重でタブレットが安定するようになっています。




 こんな感じで仕上がりました。


 角度的にあまりうまく写っていませんが、純正オーディオの操作もちゃんとできるように余地が残してあります。

 この写真だと半分隠れてしまっているように見えますが、大丈夫ですよ!



<ヒント>


 前回の車の場合は、小物入れ部分の内面がふつうに四角な形状に近かったので、調整が簡単でした。

 ところが今回の車の小物入れは、奥に向かって上下・左右とも寸法が小さくなってゆく角度がきつかったので、全体的にすべての箱を「台形」になるように、削る必要がありました。


 この奥への小さくなり具合は、外から採寸しただけではわかりにくいので、奥が狭まっている場合は、


「めっちゃ木を後で削るか、最初からよーく採寸しておく」


必要があります。ちょっと手間がかかるポイントだと思います。


 幸い、当方木工は得意で「グラインダー」でバリバリ削ってしまうので、ちょっとくらい採寸が狂っていても現物すり合わせで加工してしまいます。


 ただ、ふつうの紙やすりなどでは、あまりに寸法変更の切削が大変だと思うので、要注意です。



2023年10月2日月曜日

工作 車載タブレットホルダーを作る! 手作り・自作 SUZUKI エブリィ バージョン

 

 自家用車の場合は、すでにカーナビなどがビルトインされていたり、購入時に取り付けされていることが多いと思いますが、仕事で乗っている車などには、最低限のラジオとかしかついていない場合もあると思います。


 そういう車にタブレットホルダーをつける、という工作です。


 自作の車載タブレットフォルダーに挑みましょう!


 



 まずは、業務車の1DINになっているところのスペースを測ります。DINのサイズは規格で決まっているのですが、実際には小物入れになっている内面部分のサイズはそれぞれ異なることが多いので、実測します。

 今回の場合、横は15センチ程度になっていることがわかります。



 縦は4センチ弱。


 大事なのは奥行きです。どこまで入るかも確認します。


 



 このとき、内面部分だけでなく、じっさいにパネル表面にどれくらい飛び出してくるかも考えておきます。DINの内面サイズは、奥行き11センチくらいですが、15センチ以上飛び出させておく必要があります。

 





 計測が終われば、木材の端材などを使って、サイズに合った箱をつくります。この箱が土台で、小物入れに入る部分です。


 



 箱を出しいれしてみているところです。


 上の写真でもわかるとおり、DINの内面にピッタリはまるのではなく、外側に飛び出させておく必要があります。

 どこまで出しておくかはお好みですが、ダッシュボードパネルより、わずかに出るくらいが理想と思います。


 また、箱はピチピチサイズではなく、ざっくりはまるくらいでOKです。そのほうが出し入れが楽になるし、意外と数ミリ程度の誤差くらいではガタつきません。


 


 もうひとつのパーツとして、タブレットフォルダーの本体部分を作ります。ただのベニア板に置き台部分をボンドでつけたものでOK。


 写真のものは10インチサイズのタブレットに合わせています。ほんのわずかタブレット本体より大きめがいいと思います。


 




 箱の「外に飛び出す部分」をやや傾斜があるように仕上げています。グラインダーで削って斜めにしているわけです。

 そこに「木工ボンド+ビス」でホルダーを取り付けます。

 箱の部分が小物入れにスライドして入ると、そのままタブレットホルダーが自重で固定される感じです。


 






 こんな感じで仕上がります。


 全体的に斜めになっているので、タブレットをただ置くだけでもコケてきたりはしないのですが・・・。(タブレットの重みだけで、意外と安定します)


 もちろん、車がどんな挙動をするかわからないので、フォルダーとタブレットは軽く固定しておくのが理想と思います。


 実は急ブレーキをかけても、車内のものは「前」へ行こうとするので、置いただけのタブレットはそのままコケたりはしません。ただ、逆に坂道で発進したりするときに、タブレットには手前にコケる方向の力がかかります。

(それでも斜めになっているので、ふつうはコケません。それくらい平気な構造にはなっています)


 軽くでも、固定しておきたい場合は、


 ■ ゴムバンドやピンチ(留めるハサミのようなもの)を利用する

 ■ タブレットと台に、それぞれマジックテープのオスメスを貼り付けておく


などの方法があろうかと思います。


 また、さらにタブレットの傷つき防止のために、台にフェルトを貼る、なども良いかと思います。


 ご自由に加工なさってください。




<ヒント>


 この工作の一番のキモは、「最初の寸法取り」ですね。寸法取りの段階をクリアして、ダッシュボードパネルから飛び出す部分の計算ができれば、あとは工作そのものは簡単だと思います(^^