コンピュータやスマホなどの性能がどれくらいかを判定するのには、ベンチマークソフトが使われることが一般的ですが、「ソフトやアプリをインストールしなくてはならない」「ソフトやアプリがけっこう重い」といった悩みもあります。
2010年代以降、業界標準のように使われているベンチマークソフトには「Antutu」がありますが、中国製のベンチマークアプリということもあって、いろいろ「いわくつき」みたいになっています。
Antutuは、突然グーグルさんからBANされてGoogle Playから排除されたり、中国メーカーが作るスマホの中には、「Antutuで計測していることを感知すると、挙動を替える」みたいなものもあるようです。
あるいは偽装スマホ、偽装タブレットの中には「結果を偽装して出力する改変版Antutu」などがインストールされている事例もあり、まあ、全体的にはいろいろと問題があるようですね。
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そうであっても、ベンチマークソフトの利用は、性能がわりと公平に数値化されることもあって、雑誌記事やWEB記事ではよく用いられています。
しかし、Antutuスコアが何万点だからどうすごいのか?といったことは、意外に体感としてはピンとこないことが多いのではないでしょうか?
そこで今回は、簡易ベンチマークとして使い勝手の良い
WebGL Aquarium
https://webglsamples.org/aquarium/aquarium.html
を紹介しておきます。
このツールはブラウザ上で動作するので、上記htmlをクリックするだけで計測してくれます。私達がふだん実際に見聞きしていることが多い「ブラウザ上での性能」がわかるので、便利です。
また、それぞれの機種にインストールする必要もないので、ブラウザひとつですぐ自機の性能がわかります。
HTML5とWebGLを利用して書かれており、GPUも演算に使うので、意外とマシンのトータル性能が可視化されます。
水槽の中に3Dの魚を何匹泳がせられるか、かつその時にどれくらいの描画枚数が叩き出せるかということを指標としています。
以下、実際の計測値を参考までに列挙しておきます。
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◆ iPhone11 A13 Bionic
5000-60fps (5000匹描画させても、毎秒60枚の絵が描けるよ)
10000-58fps
15000-39fps
20000-30fps
◆ iPhoneSE2 A13 Bionic
( iPhone11とまったく同じ数値 11とSE2はおなじSoCなので納得)
◆ iPhone6Plus A8
500-60fps
1000-50fps
5000-15fps
10000-9fps
◆ iPhone5S A7
(なぜかiPhone6とまったくおなじ数値)
◆ iPhone5 A6
1-26fps (1匹だけでも、60枚描けない)
100-23fps
500-20fps
1000-16fps
5000-6fps
※ iPhone5と5Sの間には、けっこう性能の壁がありそうですね。
◆ amazon Fire HD10(5gen) MT8135
1-60fps
100-50fps
500-40fps
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※ ここから下は1匹でも60fps出ない機種ばかりです。
かなり古い2010~15年前くらいの機種はおおむねこのへんかな?
◆ DELL Vostro230 Pentium E5800(2コア)
1-17fps
100-16fps
500-16fps
◆ NEC VY20ML Celeron575
1ー13fps
100ー13fps
500ー12fps
◆ madosma Q501 Snapdragon410
1-14fps
100-13fps
500-9fps
◆ KYD-108H MT6580
1-14fps
100-12fps
500-7fps
◆ DG-Q10SR3D RK3188
1-20fps
100-17fps
500-10fps
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簡単に性能が測れるので、お手持ちの機器でぜひお試しください!
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