前回からはじまった「自作鼻腔拡張テープ」への道! ブリーズライト再利用の研究は続きます。
まず、前回は二重テープにプラスチックバーを挟み込むスタイルでしたが、上のほうが「剥がれてしまう」という問題が生じることがわかりました。
よく考えればこれはある意味当然で、テープというのは巻いて売られていますが、重なっている部分がガッチリ接着されてしまったら、テープとして用をなしません。なので、巻いて重なっているということは、上の部分は下から「剥離しやすい」はずなのです。
従って二重に貼っても、プラスチックバーのテンションに勝てないのは、なんとなく有り得そうですね。
そこで、一段階、実験方法を変えてみました。
写真は粘着側から見たものですが、上のテープを大きくしてみたのです。
前回は上のテープと下のテープがおなじ寸法だったので、プラスチックバーに持っていかれて剥がれてしまいましたが、上のテープを大きくして、かぶせこむように貼ってみました。
つまり、下のテープは肌に密着し、なおかつ上のテープの両端も肌に密着させれば、持ちこたえるのではないか?と考えたのです。
ところが、やっぱり3〜4時間くらいで剥がれてしまいました! また失敗!!!
それくらい、プラスチックバーの反発力は強い、ということです(笑)
そこで今度は、意地になって、「上のテープの寸法を極端に大きくする」という技を試してみました。
プラスチックバーの寸法が5センチなので、テープサイズを7センチにして、両端1センチずつ外に出したのです。
そして、「上のテープが持っていかれるのであれば、そもそも二重にせず、一枚でもよいのではないか?」という仮説で、7センチ版の大きいのをベタッと貼付けしてみました。
しかし、結果はやっぱり失敗!
これも3〜4時間で剥がれてしまいました(笑)
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さあて、こいつは面白くなってきたぞ!というわけで、原点に戻ってブリーズライトやその互換品はいったいどうなっているのか、研究は深まります。
上がオリジナルの「ブリーズライト」で、下が互換品(鼻腔拡張テープ)です。 互換品のほうが薄いですが、全体的に幅が広く「長い」です。粘着力の足りなさを補完しているっぽい。
拡大図。オリジナルは2本バーが特徴。
分解して取り出してみると、かなりしっかりしたプラスチックバーであることがわかります。
オリジナルの粘着面。通気性のある基材テープで、しっかりしています。バーが見えないということは裏写りしないくらい基材テープが分厚いことを意味します。(値段が高いだけのことはある)
一方こちらは互換品。
粘着面は、いわゆる「両面テープ」みたいな雰囲気。基材テープは薄いです。バーが透けています。
バーは薄めの1本もの。
自作テープはこの互換品バーを使いましたが、これでも反発力が強く、二重テープが剥がれてしまうわけです。オリジナルのほうの2本バーを使うと、どうなってしまうことでしょうか!
しかし、どちらの商品にしても、二重になっていて、肌に密着するテープ部と、上からバーを挟み込むテープ部の2層になっていることがわかります。
中間にバーがあるので、実際は3層ですね。
この3層構造は、やっぱり重要で、先程の実験で「一枚もの」を作ってみましたが、その場合は「大きな問題」が生じることもわかりました。
そもそもブリーズライト(鼻腔拡張テープ)は、粘着層が鼻に張り付くことで、鼻の奥を引っ張り上げることが目的です。
従って、3層がしっかり鼻とくっついていないと、持ち上げることができません。
ところが1枚物で作ってしまうと、外側から貼り付けはできるものの、バーそのものは鼻に密着していないので、
両端と鼻のてっぺんこそ密着していますが、肝心の鼻の平面部が十分に持ち上げられないのです。
つまり、鼻にテープをただ貼り付けているだけで、「引っ張り上げる」という目的が果たせないことになります。
これだと、微妙に鼻の穴を広げることはできるものの、すぐに鼻から剥がれてしまい、効果が無くなってしまうのです。
(つづく)
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