まいどおなじみ「自作ブリーズライト」「手作り鼻腔拡張テープ」の研究ですが、その構造を再現するには、
ものすごく奥が深い!
ことが判明してきたこのシリーズ。 やはりオリジナルの「ブリーズライト」は研究に研究を重ねて、値段が高いだけのことはある!という状況です(笑)
では3回目になった今回は「100均の鼻腔拡張テープ」に注目してみましょう。
とはいえ100均系、それほどバリエーションが多いわけでもなく、ダイソー系とセリア系の2パターンが主流です。
<ダイソー系> 「鼻腔拡張テープ」 7枚入り
100円で7枚入っており、一見するとお得です。
個別包装になっており、清潔感もあります。裏面は通気テープになっており、オリジナルのブリーズライトに近いのはこのダイソー系。
ただ、最大の問題点があり、それは拡大写真をみてもわかる通り、プラスチックバーの存在感がまったくないことです。つまり、バーが薄く、テンションもありません。
バーの力が弱いことは、すなわち「しっかり貼れても、鼻腔を持ち上げることができない」という本来的な問題が生じるわけです。
私が試してみた製品群の中でも、群を抜いて「持ち上げ力」が無く、使っていても効果を実感することができません。
価格が安くても、バーのパワーがないのは致命的。せっかく基材テープがよさげなのに、もったいないことですね。
★ ダイソー系の再活用・改造方法(補足)
ダイソーの鼻腔拡張テープは、そのままではプラスチックバーの強度が弱く、使い物になりませんが、一度使って廃棄するものを分解して、中のバーを取り出すと、まともに使えるように改造することが可能です。
この商品のバーは、かなり強固に接着剤で封入されていて、取り出しにくいですが、取り出したバーには接着剤がまとわりついているので、そのまま「新しい鼻腔拡張テープ」の上に貼り付けます。
この段階で、バーが実質2枚になるので、テンション強度も2倍にすることができます。
次に、上からサージカルテープ、布ばんそうこうなどを貼り付けて保護します。
上で使ったのは、和紙製のいちばん安いタイプのサージカルテープですが、じゅうぶん持ちこたえました。(もともとの下にある肌色不織布によく食いついたのと、バーに接着剤が残っているので、その相乗効果で耐えられるようです)
この強度2倍に改造したものは、快適に使えます。というより、強度2倍で、やっと他社製品の1倍と同等程度になる、ということです。
<セリア系> 「ブレススルー」 6枚入り
こちらも個別包装なので、安心。
基材テープは、両面テープっぽいヤツですが、まあしっかりくっつきます。
プラスチックバーがしっかりしていて、持ち上げ力もちゃんとあります。
ダイソー系が「使えない」商品だったのに対して、こちらはバッチリ「使えます」
この連載の「その1」から紹介している「互換品」に似たような感じの製品ですが、問題なく使えています。ダイソー系より1枚少ないけれど、むこうは1枚多くても全く意味がないため、これでOK。
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<ワッツ・ミーツ系> 鼻腔拡張テープ 6枚入り
接着剤そのものはたぶん違いがないと思いますが、基材の違いがはっきりしているので、好き嫌いが分かれるかもしれないですね。
形状はダイソーに近い、両端がはっきり分かれていないふわっとした形状です。
さて、この製品、粘着力も申し分なく、途中で剥がれたりすることもないので好印象なのですが(クリアもベージュも、張り付き具合については同じような感じ)、一点だけ大きな問題があります。
それは、「バーの短さが他製品に比べて、圧倒的に短い」ということです。
本家ブリーズライトを含めて、他社製品は5センチくらいのプラスチックバーが入っているのですが、このワッツ・ミーツ系のものは3.5センチしかなく、短いです。
短いがゆえに反発力をコントロールできてはいますが、どうじに「鼻腔を持ち上げる物量が足りない」ということになります。ちょうど鼻の穴の真上の部分に届くか届かないかくらいで、バーが途切れてしまうため、引き上げる「支え」がないわけです。
鼻の奥のほうだけを引っ張り上げることはかろうじてできますが、鼻の穴の壁そのものをしっかり持ち上げることができないのは致命的です。
ほかの部分の仕上げが良いだけに、残念ですね。
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こうして100均で取り扱われている3種の商品を比較すると
■ 第1位 セリア「ブレススルー」 ・・・最も標準的な鼻腔拡張ができる
■ 第2位 ダイソー「鼻腔拡張テープ」 ・・・そのままでは✕だが、バーを取り出して二重にすると、まあまあ使える。改造すると次の購入からは、1枚分お得になる。
■ 第2位タイ ワッツ・ミーツ「鼻腔拡張テープ」 ・・・そのままでもギリ使えるが、こどもなど鼻が小さい人向け
という感じでしょうか。
こうして考えると、いわゆる「製品」となっているものを使う場合、セリア系で110÷6=18.3円 アマゾンの安いもので12〜13円くらいでしたから、やっぱり月当たり500円前後、ということになりそうですね。
そこをなんとか、より経済的に運用したい!
というわけで、研究はまだまだ続きます。
(つづく)