前回までは「鼻腔拡張テープ」のレビューや、自作、手作り、再利用の方法についていろいろ考察してきましたが、基本的にテープは使い捨てで消耗品なので、少しずつでもお金が消えてゆきます(笑)
そこで今回は、ある程度長い期間使える「鼻腔拡張ノーズピン」的なものを使ってみて、その使用感をレビューしてみました。
おなじみアマゾンなどでは、おおむね4〜5種類くらいの「ノーズピン」や「鼻腔拡張グッズ」が販売されているのですが、構造的にある程度しっかりしているのは、下の2種類だと思います。
<鼻スッキリ O2アップR>
まずは東京企画販売 TO-PLANから販売されているもので、日本製の製品です。
結論から言えば、まずはこの「鼻スッキリO2アップR」を最初に試してみるのがオススメで、たいへんよくできています。
構造的にはシリコン製で、鼻の穴にそって、ぴったり「広げる」感じになります。形状を見るとわかるのですが、鼻の奥に向かって「広がって」います。つまり、鼻腔の奥は本来狭まっているのですが、そこまでは到達せずに、鼻の穴の途中までをしっかり支える作りになっているのです。
シリコンなので痛くもなく、洗って何度でも使えるので、経済的です。今回写真に写っているのはブルーのレギュラータイプですが、少し小さいピンクの女性・子供用もあります。
1000円弱くらいで入手できます。
<中国製 ノーズピン>
それに対して、中国発送で数百円くらいからある「ノーズピン」のシリーズがあるのですが、こちらもまあまあ使えます。
このシリーズは、おおむね8個などがセットになっており、サイズ違いと、素材違いが一緒に入っています。
写真の上のほうはラテックス製でかなり硬め、下はシリコン製でTO-PLANのものと、基本的にはおなじような感じです。
骨組みになっている硬い方は、「鼻腔をしっかり支える」のがコンセプトのようですが、実際には硬さが「痛い」ために、実用は難しいです。この「硬さ」が好きな人には、意外と合うのかもしれませんが、もうひとつ難点があって、隙間がたくさんあることで、ヒューヒュー息に合わせて音が鳴る場合があるので、なかなか微妙な製品だと思います(苦笑)
逆にシリコン製のほうは、O2アップRと同じで、使用感も似ています。ただしコンセプトには違いがあり、中国製のほうは「鼻腔の奥のほうに向かって細くなっている」ので、鼻腔の奥まで差し込むことを想定しているようです。
これが人によっては合わない場合があり、途中までしか入らない感じがしたり、奥がむずがゆいように感じることもあると思われます。そうならないように「途中ではさみを入れてカットする」人もいるようですね。
(そうなるとO2アップと意味的にまったく同じになります)
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どちらがいいか、というのは、まずは「O2アップを試してみる」のでいいと感じました。中国製のものはサイズをいろいろ選べるので、それぞれの鼻のサイズによって選択肢があるのですが、どっちにしても調整が必要だったりするため、まずはO2アップで標準的な状態を把握した上で、サブ的に中国製に手を出すのがいいかな、と思います。
その他、構造的にいろいろなノーズピン・ノーズクリップが存在するのですが、鼻の入り口だけを広げるものや、
なぜか磁石がついているもの、構造的にはハテナ?なものも少なくありません。
その点、今回取り上げた2商品については、構造的にはしっかりしていて、理にかなっているので、わかりやすいと思います。
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さて、では経済的にこうしたノーズピンやノーズクリップだけでいいかというと、風邪を引いたりして鼻の中がグズグズしているときなどは、内部にモノを入れるというのはあまりよくありません。
(鼻水がじゅるじゅるなのに、そこにピンをつっこむのを避けたほうがいいということは、すぐに気づくと思います)
そうした場合はやはり外部から支える「鼻腔拡張テープ」のほうが実用的です。
両方をうまく使い分けながら、快眠をむさぼりたいところですね!