毎年毎年クソ暑い夏が繰り広げられていますが、今年の夏は「キャンプ」「テント」的なお遊びに親しんだ松尾家でした。
というわけで長年欲しかった「ソロテント」を買ってみたので、レビューです。
実は松尾家は、父親の大から受け継いだ4〜5人向け大テントは持っているのですが、どうしても一人で寝てみたかったので、ずっとソロテントを所望していたのです。
さて、Amazonさんでは、いろんなソロテントが売られていますが、
Sutekusブランドなどでおおむね2000円台〜3000円以内くらいで販売されています。
2024年夏現在だと2680円〜2880円くらいの価格になっています。
で、よーく調べてみると、これと同じような、というかおそらくOEM元が同じと思われる「きょうだいテント」みたいなのがほかにも大量にあって、
探せばヤフオクなどにも同系統のテントがごろごろ転がっています。
最安値だと1800円台くらいから3000円台ぐらいの激安価格で入手できるのがミソ。
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さて、これらのテント、細かい仕様についてはyoutubeなどで実際に立ててみて使っておられる動画もたくさんあるので、そこは割愛しますが、重要なポイントだけ説明してゆきます。
それは「シングルウォール」であること!!!
形だけみたら、テントなんて同じように見えますが、実はこれらの激安テントは、布(壁)が一枚だけで作られているテントです。なのでコストが低く作れるわけですね。
旧来のテントは「ダブルウォール」といって、テントを構成する布の上に、もう一枚カバーの布をかぶせて2重になっており、断熱層を作って「結露をふせぐ」ような造りになっているものが大半ですが、もちろん「シングルウォールテント」にも需要があって、最速で簡便に立てたりしまったりできるとか、重量を減らせるなどの利点もたくさんあるようです。
ただし、シングルだと
■ 結露で内部がべちゃべちゃになることがある
■ 防水性能によって、雨との相性が悪い
など、実際には「初心者向けではなく、わかってる人が使うもの」のようです。
それでも実際に張ってみて、あるいは寝てみて、春〜秋の晴天時なら、まあまあ使えることがわかりました。
↑の写真では「赤」と「青」がAmazon激安ソロテントと同系統のものになります。
子どもたちと一緒に、庭で「テント村」を設営してみました(笑)
激安テントはちょうど屋根のてっぺんのところだけが二重になっていて、この下がネットになっているので、換気ができるベンチレーションとして機能します。
出入り口もネットになるので、いちおう出入り口からエアが入って、天井から抜ける、という仕組みですね。
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さて、これらの激安テント、基本的な造りはアライテントの「ライズ1」っぽいものを模倣していると思われます。
アライテント ライズ1
https://arai-tent.co.jp/lineup/shelter/raiz1.html
ライズ1は、テントではなく「ツエルト」に近い緊急避難用シェルターなのですが、シングルウォールで、最低限のベンチレーションを備えたプロ向けシェルターです。
当然、結露もするし、換気をミスすると酸欠にもなりますが、緊急ビバークには使えるよ、という代物です。
それを換気能力を上げたり、使う布の選定を変える(コストダウン)などして真似して作ったのが、激安ソロテントなのではないでしょうか?
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さて、Amazon激安ソロテントを買うのであれば、あと数百円だけ足して次のテントを選ぶことをおすすめします。
それが写真に写っている「緑のテント」です。
ほかの激安テントよりわずかに一回り大きいサイズも嬉しいですが、なんといってもこいつは「ダブルウォール」なので、いわゆる普通のテントとしてちゃんと使えるのです。
2024年夏現在、3100円の価格なので、激安ソロテントにあとワンコインほど足すだけで、ひとランク上のテントが買えてしまいます!
idogenは韓国のブランドで、外側の布(フライシート)もしっかりしていて防水処理もされており、内側の布は全体的にメッシュが多く通気性も確保されています。
外側の布の一部が煙突のように排気口が立ち上がるようになっているので、ベンチレーションも完璧!
本来の名称は Waterproof DOME 2 というそうですので、もともとから防水が売りのようです。
また、激安ソロテントは「スリーブ式」(袋にポールを通してゆく)のに対して、idogenのは「吊り下げ式」(ポールにテント端部を引っ掛けて吊ってゆく)なので、これも通好み。
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ただ、マイナスポイントもひとつだけあって、それは「重量が激安テントの倍」ということです。
シングルウォール激安ソロテントは1キロちょいなのですが、IDOGENソロテントは2キロあります。
実はこれこそがミソで、アライテントのシェルター・ライズ1なんかは880gなので
徒歩登山者・上級者にとっては「どれだけ軽量か」ということが重要なため、シングルウォールやツエルトが重宝されるわけですね。
まあ、我々にとってはせいぜいテントサイトを利用したオートキャンプなどしかしませんので、重量については無視できるわけですが・・・(苦笑)
というわけでこれからは、おうちキャンプ村で楽しみます!